女性の健康の悩みを解決する「フェムテック」。これまで、生理のときに経血を吸収してくれる「吸水ショーツ」などが話題になっていた。
女性を取り巻く環境は、この数年で大きく変化している。総務省の調査によると、共働き世帯は30年前の約2倍に。それに伴い、平均初婚年齢は5歳上がり、出産年齢の中心は30代へと移行した。
「自分の体と丁寧に向き合いたい」――こうしたニーズに応えて、フェムテック市場は拡充の一途をたどっている。
国内最大級のショッピングモールに設置された店舗「byeASU」。フェムテック商品約150アイテムが販売されている。
「今までだと都心にしかフェムテックの商品を触れるお店がなかったが、皆様が住まれているエリア(郊外)でも簡単に触れられることをお伝えしていきたい」(イオンモール 海外リーシング部・八幡めぐみ部長)
例えば妊娠に向けた体調管理、いわゆる“妊活”などで記録する基礎体温は、毎朝目が覚めたら寝たままの状態で動かずに測る必要があり、面倒な人もいるかもしれない。しかし、同店のフェムテック商品をナイトブラの中に入れることで、寝ている間に温度が測れるという。
「寝てる間に簡単に測定できて良い商品だと思う。自分の体と向き合うきっかけにもなる」(来店者)
海外には、妊婦がお腹に装着することで胎児や陣痛をモニタリングすることができる商品もある。アプリと連携させることで、出産間近の女性が陣痛の兆候をアプリ上の数字で確認できる。
また、妊活グッズ「ケグ」は東京大学などで臨床試験が進められている。
「アメリカで開発されたデバイス『ケグ』は、膣内にボールの部分を入れて、おりものの状態をチェックすることができる。排卵日だけでなく、妊活中に一番妊娠しやすい期間をより明確に予測できるようになる」(「fermata」グローバルビジネスマネージャー カマーゴ李亜さん)
月経周期のフェーズによっておりものの状態はまったく違うが、それをデータで数値化しようとしている「ケグ」。将来、医療機器として販売することを目指している。
「実際にデバイスを使っておりもののデータを収集することで、“自分の排卵期や月経周期をより明確に予測できるようになったか”という数字をすり合わせるためのケーススタディーとなっている。妊活を始めてやっと月経周期のデータを収集し始めたり、それまで意識してなかったことをいきなり意識しないといけなかったりすると、『情報をどこから取ればいいかわからない』『病院に行く前に自分でできることをやってみたい』と思う方はたくさんいる」
(『ABEMAヒルズ』より)
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