「かぐや様は告らせたい」(以下、「かぐや様」)は、赤坂アカ氏の同名漫画を原作としたTVアニメ。名家の子息などのエリートが通う偏差値77の名門高校・秀知院学園の生徒会に所属する、会長・白銀御行と副会長・四宮かぐやの恋愛模様を中心に、周囲の面々を巻き込んだ人間関係を、時にコミカルに、時にシリアスに描いたラブコメディだ。
【放送】かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- #1
両想いであるはずの御行とかぐやが、無駄に高いプライドが邪魔をして恋心を認めることができず、互いに「告らせる」ため知恵を絞って奮闘するこじれたラブストーリーが話題を呼んで、TVアニメはこれまで2期にわたって放送。2022年4月からは第3期の放送も予定されている。
そこでこの記事では、生徒会の書記にして作中随一のトラブルメーカー・藤原千花役の小原好美(こはら このみ)にインタビューを実施。「かぐや様」はこんな人に刺さりそうだという、オススメのタイプについてうかがった。
――原作漫画はもちろん、アニメ、実写映画化など幅広く展開している「かぐや様」ですが、このタイミングで入ってみようという方も多くいるかと思います。そこで、「かぐや様」はこんな人に刺さるよ、というところを具体的にアピールしていただけますでしょうか?
小原:そうですね……「かぐや様」はやっぱり恋愛ものではあるんですが、じゃあ恋愛だけかというとそうではなくて。逆に恋愛に興味がない方でも、ある意味頭を空っぽにして観られる作品だと思うんです。
今この記事を読んでくださっている方で、「かぐや様」にまだ1ミリも触れたことがない、何だったら興味がないという状態の方でも、本当に何にも考えない状態のままスマホなりテレビなりで観ていただけたら、多分気がついたら止まることなく「あ、観終わっちゃった」となると思うんですよね。
だから変に心の中で準備する必要もなく、ただただ観てもらえたらと。恋愛の要素も描かれていますから、ドキドキしたいという意味でも楽しんでもらえるし、ギャグ要素がてんこ盛りだからアニメバージョンの漫才やコントを観ているようにも思える作品となっていますので。
後はやっぱり、原作コミックスが1人1人のキャラクターをすごく魅力的に描いてくださっているので、観終わったときには誰かしら推しが見つかると思うんですよね。ここまでいろんな要素を持った恋愛物語ってなかなかないと思うので、ぜひ頭を空っぽにして観ていただけたらと思います。
それに、やっぱりこういうご時世ですので、日々の生活の中でどこか疲れてしまったりとか、ストレスがあったりとか、皆さん感じていると思うんですよね。そういった方がクスっと笑えたりとか、呆れるのでも何でもいいですけど心を動かしてもらえたりとか、心をほぐしてもらえるような作品になるんじゃないかと思うので、ぜひそのままの状態で観ていただけたら、きっと刺さるんじゃないでしょうか。
――そうですね。ストレスというか、歳を取るとアニメを観ること自体のハードルが高くなって、がんばってエンジンをかけないとなかなか観られないんですよね。12話、24話と話が長かったりすると特にそうですけど。
小原:大体の作品は第1話から続きで観ていかないと流れがわからないですもんね。そういう作品も物語を大切に描いているからこそなんですけど。でも、「かぐや様」に関しては……もちろん一番最初から観ていただいたほうがいいんですけど、「こんなにいっぱいあるから1から観るのはちょっと」という方は、途中の回から観てもらっても全然大丈夫です。
各話で完結しているので、どこから観ても楽しんでもらえます。あまり普段アニメを観ないという方にもオススメなのかなと思いますね。
アニメ「かぐや様」は1話に複数のエピソードが盛り込まれていて、小原の言う通りどの話から観ても楽しめるのが大きな特徴。恋愛ものが好きな方、腹の底から笑いたい方など、幅広い層の視聴者に刺さる要素のある作品となっているので、ぜひ頭を空っぽにして第1期、第2期を好きなところから視聴してみてほしい。
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会