<大相撲三月場所>◇十三日目◇25日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
十両筆頭・王鵬(大嶽)と十両十三枚目・竜電(高田川)の一番で、王鵬のまわしが外れそうになるハプニングが発生。「待て!そのまま!動くな!」と一時中断して行司自らが結び直すも、今度は土俵に落ちた“さがり”を土俵の外に投げる際に行司が投げ損ねてしまい、軍配の房に絡まって“くるりんぱ”状態。立て続けに起こったアクシデントに館内から笑いが沸き起こった。
立ち合い頭からぶつかり合い、左四つの体勢で組み合った両者。力の入った攻防戦を繰り広げたが、開始から30秒ほどが経過すると、王鵬のまわしが外れかかるアクシデントが発生した。すかさず行司の式守鬼一郎が「待て!そのまま!動くな!」と止めに入り、軍配の房を口にくわえると、長く伸びた房を“エイッ”と肩口に担ぐように投げ、王鵬のまわしを締め直した。突然の事態に館内は騒然。静まり返ると、その様子を固唾をのんで見守った。
まわしを締め直した式守鬼一郎は、土俵に落ちた“さがり”を拾い上げ、土俵外に投げようとする。しかし今度は軍配の房に投げたさがりが引っかかり、戻ってきてしまう“くるりんぱ”状態に。思わぬ光景に客席からは笑いが沸き起こった。
気を取り直し、再び“さがり”を拾って投げると、式守鬼一郎は両力士の背中に手を置いて「行こう行こう」と声かけ。ポンと叩くと取組が再開。竜電が素早く引いて相手のバランスを崩すと、そのまま寄り切って11勝目となる白星を挙げた。敗れた王鵬は4敗目を喫した。
まわしが外れてしまいそうになるハプニングに、視聴者からは「あぶない!」「まわし待った」「ほどけてまうよ」「動いちゃダメ」「これはめずらしい」といった声が続出したほか、行司の式守鬼一郎が“さがり”を投げ損ねたシーンに「さがりが絡まったw」「もどってきた」「投げ失敗」と指摘するファンも相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)