このぐったりとした疲れも、戦いの世界に身を置くということを実感させるのだろう。塚田恵梨花女流初段(23)は2021年度、プロ入りしてから初めて対局数が年間30局を超えた。11月中旬からは10連勝も記録、大きな自信につながったシーズンになった。「なぜ連勝できたかわからないんですけど。対局数が多くなったのが一番のモチベーションでした」と、勝つことでもっと将棋が指せたことを喜んだ。「ようやく本業がちゃんとできている」と感じられたことが、タイトル挑戦にも近づいている期待の若手女流棋士には何よりの収穫だった。