緊急登板が吉と出た 二階堂亜樹、急遽出場で大きな勝利 大ピンチに見せた神回避/麻雀・Mリーグ
【映像】ABEMAでみる
この記事の写真をみる(2枚)

 放銃すれば地獄行き。絶体絶命のピンチを乗り越えた。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ、3月28日の第1試合、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)がトップを獲得。出場予定だった松ヶ瀬隆弥(RMU)が体調不良で欠場し、急遽出場という形だったが、非常事態でも慌てずに高いパフォーマンスを発揮した。

【動画】勝利に笑みがこぼれる二階堂亜樹

 試合開始時刻からさかのぼること4時間ほどの午後3時11分。チームの公式Twitterアカウントから、出場選手の変更が伝えられた。試合は亜樹、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)の並びで開始された。

 亜樹は東1局1本場、また東2局と連続放銃。特に後者は手牌の余剰牌3種すべてが他家の当たり牌というハードラックに見舞われた。それでも自分に大きなミスがないとすれば気持ちも揺れない。東3局、先に3筒を仕掛けている沢崎へ、危険牌の東を勝負してリーチ。リーチ・ツモ・タンヤオ・裏ドラ2の8000点を掴み取った。

 これで上位争いへ復帰した亜樹、東4局からは3局連続リーチでライバルにプレッシャーをかける。いずれも空砲に終わったものの、テンパイ料でトップ目茅森へ肉薄。南1局4本場は發をポンしてテンパイ、ペン3筒待ちをツモって發・ドラの3000点(+1200点、供託3000点)のアガリ。自身で供託したリーチ棒を見事回収し、トップ目に立った。

 南3局は亜樹の巧みな打ち回しが光った。赤2枚、ドラ1枚の平和をテンパイし、ダマテンに構えていたところに沢崎から親リーチ。亜樹の待ちである五・八万のうち、八万は沢崎の現物だ。しかし一発で引かされたのは、沢崎にロンとなる5索。トップを目指してどうしてもアガリたい手だが、ここで亜樹は頬に手を当てて、長考に入る。解説の藤崎智(連盟)は「いやあ、普通は引けないね」とこの局面の難しさを説明し、実況の日吉辰哉(連盟)も「現物待ちなんですよ、これ打ちますね!」と予想した。しかし亜樹はかぶりを振ると、このロン牌を手牌に留め、現物の三万を中抜き、ベタオリを選択した。これに藤崎は「すごいね」と脱帽した。

緊急登板が吉と出た 二階堂亜樹、急遽出場で大きな勝利 大ピンチに見せた神回避/麻雀・Mリーグ
拡大する

 亜樹はその後もリードを守り、トップでゲーム終了。インタビューでは「しんどかった」と激戦を振り返り「苦しいのは自分だけじゃない、同卓しているみんなも苦しいと、改めて思い直した」と、対局中の心構えに工夫があったことを明かした。また、沢崎への“ビタ止め”については「勝負所はここじゃない」と説明し、チーム状況を含めた選択だったと説明した。

 チームはこの日、控室に「盛り塩」を置いた。亜樹は「うちはゲン担ぎ、ジンクスを多用するところがあって」と説明し、このゲン担ぎには「効果あった」。攻守バランスの整った戦いぶりで、最下位に沈むチームを救い、折り返し地点で嬉しいトップ。視聴者からは「あきちゃんナイスでした!!」「大好き!」とエールが多数投稿されていた。

【第1試合結果】

1着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万1600点/+51.6
2着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)2万6000点/+6.0
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万2100点/▲17.9
4着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)2万300点/▲39.7

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

【動画】勝利に笑みがこぼれる二階堂亜樹
【動画】勝利に笑みがこぼれる二階堂亜樹
【動画】勝利直後に二階堂亜樹はにっこり
【動画】勝利直後に二階堂亜樹はにっこり
【動画】赤牌全部入りのオールスター配牌
【動画】赤牌全部入りのオールスター配牌
【動画】赤牌全部入りのオールスター配牌

緊急登板が吉と出た 二階堂亜樹、急遽出場で大きな勝利 大ピンチに見せた神回避/麻雀・Mリーグ

Mリーグ 配信情報まとめ
Mリーグ 配信情報まとめ
この記事の写真をみる(2枚)