トップ雀士・滝沢和典も思わず「もうやりたくない」と苦笑い 決まり手「1300点」の冷や汗勝利/麻雀・Mリーグ
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 一流プロの技術が光った内容だった。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ3月29日の第1試合では、KONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典が小打点のアガリを重ねて薄氷の勝利。ギリギリの戦いに「もうやりたくない」と苦笑いを浮かべた。

【動画】ヒヤヒヤトップを振り返る滝沢和典

 ファイナルシリーズ進出をかけた、セミファイナルシリーズ開催6日目。起家から滝沢、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の並びで始まった当試合は序盤、全員が手堅い打ち回しを見せたことで、4連続で流局となった。初のアガリは東3局4本場、滝沢による三色同順のみの1000点(+1200点、供託3000点)。またしても流局で迎えた南1局1本場では堀が5200点(+300点、供託1000点)をアガるも、確実にテンパイ料を獲得した滝沢はトップ目を維持した。

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 南2局では、早くも6度目となる流局。滝沢は続く南2局1本場で白のみの1000点(+300点、供託1000点)をアガると、南3局1本場では堀のリーチを追いかける形でリーチのみの1300点(+300点、供託2000点)を手繰り寄せた。結果、滝沢の最高打点は1300点だったものの、持ち点3万6100点で逃げ切り勝利。この珍しい展開には解説を務めたTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)も「決まり手1300点」と目を丸くし、実況の小林未沙も「滝沢選手の技術を見せられた試合でした」と舌を巻いた。

 一方、当の滝沢は試合後のインタビューで「普段は鳴かないし、(打点は)高い方だと思ってたんですけど」とした後、「たまには鳴いてみるかと思ったら止まらなくなった」と発言。ひりつく勝負を「もうやりたくない」と振り返ると共に、こういった戦いは「あんまり向いてない」と続けたが、ファンからは「こんな半荘もいいね」「タッキーうますぎる」「滝沢、ハンパねぇ」などと興奮コメントが多く寄せられた。移籍後1年目からチームを牽引する滝沢は、首位を走るチーム状況にも「油断はできないと思っている」と慢心なし。「一戦一戦大事に戦っていきたい」とファイナルシリーズへの進出、その先にある優勝への決意を力強く語ってインタビューを締めた。

【第1試合結果】

1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)3万6100点/+56.1
2位 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万5700点/+5.7
3位 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万1000点/▲19.0
4位 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万7200点/▲42.8

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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