勝利は笑顔で、すぐにファンへ報告したい。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ、4月4日の第1試合、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が大混戦を抜け出す会心の満貫ツモでトップ。試合終了後はカメラに向かって十八番のダブルピースをして見せた。
この試合の対局者は岡田、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びでスタートした。岡田は東1局、4800点、東2局も4800点(+300点)と続けて加点、リードを広げる。幸先の良いスタートだったが、ここから岡田には試練が訪れた。東4局はドラ暗刻のタンヤオを「マンガンでアガってもトップを決定付けることはできない」と考え積極的にリーチ、しかしこれが勝又のツモアガリに阻まれてしまう。その後も放銃はないものの、7局連続でノーテン罰符と他家のツモアガリによる失点が続き、南2局には2万点を割り込みラス目へ転落した。
南3局2本場は供託が3本あり、全員が遮二無二アガリへ向かう。勝又、白鳥がテンパイを果たす中で、岡田も終盤に發と1筒のシャンポン待ちでホンイツのテンパイ。これをダマテンに構えると、15巡目に力強く1筒を引き寄せて8000点(+600点、供託3000点)が完成、ライバル3者をまとめてかわしてトップ目に立った。
南4局はタンヤオで仕掛けて3900点をゲット、トップを守り、自ら幕を引いた。試合直後はカメラに駆け寄ってダブルピース。ファンからは「可愛い〜!!!」「おかぴ最高www」と大歓声が上がった。
勝利者インタビューでは勝利のダブルピースに「もうそりゃあ、ずっとやってるんで。最近流行っているみたいで。私が元祖ですよ」と語り、白鳥やチームメイト堀慎吾(協会)もトップの際にこのポーズをしていたことに、笑ってけん制を入れた。大混戦となったこの試合を「もつれましたね」と振り返り、南3局2本場の満貫ツモの際は「(仕掛けている白鳥、勝又の)2人がヤバすぎて、バチバチでしたね」と語って、渾身の満貫を改めて喜んだ。
岡田はレギュラーシーズンわずか1勝に終わったが、ポストシーズンに入ってすでに2勝目。堀、内川幸太郎(連盟)も好調で、チームの勢いは止まらない。この勝利によりファイナルシリーズ進出はかなり固いものになった。
試合前、チームの精神的支柱であるベテラン沢崎誠(連盟)が療養のため戦線を離れることが発表された。これに岡田は「3人になってしまうんですけど、どうしても今年は優勝したいと思っているので」と改めて目標を力強く宣言。ファンは「おかぴーナイストップ!」「おかぴの笑顔が見たかった!最高でーす!!!」と声援を投げかけた。ベテランの離脱は痛いが、その分は成長株のサクラ姫が、必死に補ってくれるはずだ。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)3万6300点/+56.3
2着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万4000点/+4.0
3着 EX風林火山・勝又健志(連盟)2万3400点/▲16.6
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万6300点/▲43.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







