最強チームの誕生か 名人挑戦・斎藤慎太郎八段、昨年準Vメンバー2人獲得「満足するチームが組めた」/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋ファンであれば、この3人を見て「これは強そう」と意見が一致するだろう。プロ将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」のドラフト会議が4月2日に放送された。2大会連続でリーダーを務める斎藤慎太郎八段(28)は1巡目に、昨年までリーダーを務めて準優勝した木村一基九段(48)を単独指名、2巡目はその木村九段とチームを組んでいた佐々木勇気七段(27)を3人競合の末に、抽選で当たりくじを引き当てた。2期連続で名人挑戦となる斎藤八段に、昨年の準Vメンバー2人。他のリーダー棋士からも次々と優勝候補だと声が挙がる、強豪チームが完成した。

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 これまで個人戦・団体戦通じて4連覇を果たしてきた藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)だが、もしこれを止めるとすれば、このチーム斎藤が最も可能性が高そうだ。順位戦A級で抜けた強さを誇る斎藤八段、40代後半に入っても衰えず、このフィッシャールールでも強い木村九段、勢いと経験が重なり充実する佐々木七段。公式戦でも好成績を収める3人が揃い、斎藤八段本人も「今回は自分のチームに満足しすぎて、あまり周りを見られていないです。満足するチームが組めました」と微笑むほどだ。

 整った顔と穏やかな口調から「西の王子」と呼ばれる斎藤八段だが、勝負にかける思いは熱い。参加するからには、目指すものは優勝だ。「お二人を選んだ理由に、前回の準優勝チームということもあって、特に優勝への思いも強いと思います。そこに自分が入るので、その気持ちに自分も応えたいです。私の出来が大事かなと思います」と、頂点間近で敗れた2人の悔しさもまた、初優勝への原動力になるという。

 前回大会に続き、師匠・畠山鎮八段(52)と参加した「師弟ABEMAトーナメント」でも、同じフィッシャールールで大活躍した。他の棋士と比較すれば、超早指しについてのブランクも短い。狙い通りのチームは出来た。あとは勝つだけだ。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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