最後の1枠は黒田五段、折田四段、冨田四段の関西三人衆 エントリーチーム確定で全15チームが出揃う/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」のエントリーチームを決めるトーナメントの模様が4月9日に放送され、関西ブロックは冨田誠也四段(26)、関東Aブロックは折田翔吾四段(32)、関東Bブロックは黒田尭之五段(25)が勝ち上がり本大会出場を決めた。同時期に奨励会に所属し、しのぎを削ってきた関西三人衆。将棋界にその名を知らしめるため、超過酷な予選Eリーグに飛び込んで腕を振りまくる。

【動画】エントリートーナメントを勝ち抜いた3人

 デビュー2年目の冨田四段は、同じ関西所属の先輩・糸谷哲郎八段(33)と練習を積んだ効果がすぐに現れ、超早指しのトーナメントを見事に勝ち抜いた。「本当にまさかという感じで、自分が予選を勝ち上がれると思っていませんでした。うれしい気持ちと驚いている気持ちが半々です」と素直に気持ちを表現すると、関西での戦いについては「子どもの時に出ていた将棋大会を思い出しました。ベテランの先生とも、和気あいあいとしながら対局をしていました」と、楽しみながら勝ち上がってきたと振り返った。

 折田四段も、編入試験でプロ入りしてからようやく2年を過ぎたばかり。その中で実力者が集まるこの団体戦への出場には、YouTube「アゲアゲさん」らしく、気分は上々だ。「やった、メンバー入り♪やった、アベトナ出場♪」と、独自の世界観から生まれる即興の歌に乗せながら心境を明かすと「黒田さんとは一門の系列が近い。冨田さんとは研究会もしていました」と、腕を磨いてきた年下2人とのチーム結成を喜んだ。

 チームでは最年少となる黒田五段も「素直にすごくうれしいです」と頬を緩めた。昨年も決勝進出したものの、惜しくも敗退。2年連続でエントリートーナメントに参加した棋士としては唯一2年連続で決勝まで進んだことは、フィッシャールールへの適性の高さを証明するものでもある。チームメイトには「奨励会時代から何局も戦ってきた人。一緒に戦えるのはすごく楽しみです」と、頼もしい仲間との団体戦に早くも心を踊らせていた。

 関西三人衆によるエントリーチームは、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)のチーム藤井、渡辺明名人(棋王、37)のチーム渡辺と同じ予選Eリーグ。将棋界の頂点にいる2人と同じリーグに入ることは、これからさらに将棋界で飛躍を目指す若手3人にとってはこの上ないビッグチャンスだ。1勝だけでも金星、もし予選通過を果たしたら大金星。失うものが何もない3人が、全力で巨大な壁にぶつかっていく。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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