勝てばチームの勝利が決まる、そしてここまで個人2連敗。そんな重圧の中で、連続して王手をかけられれば冷や汗もびっしょりだ。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Aリーグ第1試合、チーム永瀬とチーム羽生の対戦が4月16日に放送された。チーム永瀬の最年少、斎藤明日斗五段(23)はスコア4-3で迎えた第8局に登場。佐藤紳哉七段(44)に最終盤、17回連続で王手をかけられたが、失敗せずになんとかしのぎきり今大会初勝利を手にした。「何が何でも勝ちたかった」という斎藤五段の表情は疲労困憊そのもの。まさに命からがら逃げ切ったという様子だった。