渡辺明名人、斎藤慎太郎八段に盤石の2連勝 3連覇へ視界良好の快勝/将棋・名人戦七番勝負
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 将棋の名人戦七番勝負の第2局が4月19、20日に行われ、渡辺明名人(棋王、37)が斎藤慎太郎八段(28)に勝利、同シリーズ2連勝とし名人3連覇に向けて大きく前進した。互角の中盤から抜け出してからは、形勢を戻されることなくそのまま押し切るような、力強い将棋を展開。名人戦としては昨期の第2局から数えて6連勝と、盤石の強さを見せた。

【中継】名人戦七番勝負第二局 2日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段

 斎藤八段の先手番から始まった一局は、トップ棋士でも研究が深く進んだ角換わりからスタート。序盤、渡辺名人が後手から仕掛ける新手を出したところで、斎藤八段が約2時間の長考に沈んだ。これをきっかけに持ち時間では常に渡辺名人がリードする状況で対局が進んだが、1日目は形勢互角のまま終了した。

 明けて2日目も午前中から渡辺名人の攻め、斎藤八段の守りで均衡が保たれていたが、午後に入り主導権を握り続けていた渡辺名人の攻めが、細いながらも徐々に届き始め斎藤を崩すことに成功。一方、金銀4枚に大駒まで使って固めた自玉は微動だにしない堅さを誇り、危なげなくリードを拡大し勝利を収めた。中継していたABEMAの「SHOGI AI」でも第1局に続き、この第2局でも勝率グラフがずっと渡辺名人の方に傾いていき、快勝ぶりを示していた。

 対局後、渡辺名人は「攻めが切れないとわかったところで成功したかなと。いいスタートは切れましたが、七番勝負は長いのでまた来月からやっていきたいです」とコメント。また、敗れた斎藤八段は「修正できるところをして、いい内容にできるよう次局も頑張ります」と語っていた。

 第3局は5月7、8日に福岡県福岡市の「アゴ-ラ福岡山の上ホテル&スパ」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】名人戦七番勝負第二局 2日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
【中継】名人戦七番勝負第二局 2日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
【動画】第1局は渡辺明名人が快勝
【動画】第1局は渡辺明名人が快勝
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