【MLB】エンゼルス7－6オリオールズ（4月24日・日本時間25日／アナハイム）
エンゼルスの大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場、4打数2安打1四球の活躍でチームの勝利に貢献した。第5打席では、マルチ安打を記録するセンター前の痛烈なヒットを放ったが、この打席でインハイのボールを避けた際にスイングを取られた判定に、思わずのけぞり、少しおどけるような表情を見せた。
大谷は開幕以来、なかなか打撃の調子が上向かず、直近2試合では9打席に立ちノーヒット、5三振と沈黙していた。ただこの日の試合では第3打席までノーヒットながら四球、相手のエラーで出塁しチャンスメイクをすると、第4打席では「大谷シフト」によって狭められた一、二塁間を抜く待望のヒット。14打席ぶりに「H」のランプを灯していた。
8回に迎えた第5打席では、当たりが戻り始めた大谷に対し、地元アナハイムのファンからもホームランを期待する声が再び高まっていたが、カウント0-1からの2球目は、オリオールズの左腕・ペレスの速球が抜けてインハイに。スイングをしかけていた大谷も、体をねじるようにして避けた。
ところがこのプレーで、大谷のバットが回っていたと三塁塁審がジャッジ。これを見ると、思わず1回大きくのけぞると、その後も少し笑みを浮かべながら、何度ものけぞりおどけていた。これが不調のどん底であれば、首を大きく横に振っていたところだが、直前のヒットで気分をよくしていたのか、すぐに気持ちを切り替えると、4球目を強振し打球速度101.3マイル（約163キロ）という痛烈なライナーをセンター前に運んでいた。
このハーフスイングで大谷が乱れることはなかったが、代わりに興奮していたのはバックネット裏のファン。大きく口を開けて「No！」と叫んでいる様子がわかるほどで、本人のストレスを代わりに解消してくれたようだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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