ベテラン・福崎文吾九段「プロになるまで座布団は敷かない」 修行時代の伝説級エピソードにファン「精神力のいしずえ」と驚がく
【映像】ABEMAでみる
この記事の写真をみる(2枚)

 ベテラン棋士・福崎文吾九段(62)が修行時代の伝説エピソードを披露した。5月6日に行われた将棋の王座戦挑戦者決定リーグ1回戦・藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)対大橋貴洸六段(29)戦を中継していたABEMAでは、解説を務めた福崎九段と郷田真隆九段(51)が奨励会時代のトークを展開。「棋士になるまで座布団を敷かなかった」という福崎九段の逸話に、視聴者からは「精神力のいしずえ」「すごいお話」とコメントが寄せられた。

 【動画】福崎文吾九段、修行時代の驚きエピソード

 どんなトップランナー、ベテランでも必ず通る修行時代。現在でもプロの卵・奨励会員は、日々の勉強に公式戦の記録係、自身の対局、そして昇段の年齢制限に追われる過酷な環境に身を置くことに変わりはない。それを勝ち抜きプロになった棋士の中でも、福崎九段の「棋士になるまで座布団を敷かなかった」というエピソードは伝説級だ。

 きっかけは初段時代に先輩棋士から受けた「君の将棋は座布団を敷くような将棋やない」という叱責だったという。それ以来、福崎初段(当時)は対局でも公式戦の記録係でも座布団を使うことをやめた。さらに、長時間棋戦の記録係を担当した際にも正座のまま足を崩さなかった。「買ってもらったズボンのひざの部分だけ穴が開くんですよね。グリグリと力を入れてしまったんだと思うんだけど、家族に聞かれても答えられなくてね」。身体への負担もあるため強制されるものではないが、その後奨励会で勝星を集めてみるみる結果を出すように。「そうしたらみんなが真似しだしたんですよね。『福ちゃんと同じ“畳組”や』と言うてね」。1978年10月に四段プロデビューを果たし、翌年には「若獅子戦」優勝、1986年には初のタイトル挑戦となった「十段」を獲得、1991年には「王座」就位などトップ棋士として活躍していることは周知のとおりだ。

ベテラン・福崎文吾九段「プロになるまで座布団は敷かない」 修行時代の伝説級エピソードにファン「精神力のいしずえ」と驚がく
拡大する

 1982年に6級で奨励会入りした郷田九段も“畳組”の経験があるという。「すごいなと思って自分でも試してみたことがあるんです。でもさすがに続かなかったです」と福崎九段の強烈エピソードに感嘆。両者はそれぞれの修行時代を懐かしむように「楽しい思い出です」と振り返った。現在では大盤解説会などで爆笑必至の名解説を繰り広げる福崎九段だが、このエピソードに触れたファンからは「福崎先生かっこいいです」「新たな一面にキュンです」といったコメントが多数寄せられた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

この記事の画像一覧
【中継】第80期名人戦七番勝負第三局 1日目 渡辺明名人対斎藤慎太郎八段
【中継】第80期名人戦七番勝負第三局 1日目 渡辺明名人対斎藤慎太郎八段
【動画】第70期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太竜王 対 大橋貴洸六段
【動画】第70期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太竜王 対 大橋貴洸六段
藤井聡太全局集
藤井聡太全局集
令和5年度版・下 防衛ロード編
Amazon
藤井聡太がやさしく教える
藤井聡太がやさしく教える
将棋の手筋
Amazon
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始

 

この記事の写真をみる(2枚)