ひろゆき氏「相談できる友達ができないのでは?」子どもに“転校”はマイナスか
【映像】子どもに“転校”はマイナス? ひろゆき氏「悪い結果になると分かっていても…」
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「(小学校)低学年の時に周りに友達がいなくて『学校に行きたくない』と言っていた時期もあって。同じことが繰り返される心配はありました。あとは言葉ですね。方言が出ることによって、いじめにつながらないかといった心配は正直ありました」

 こう話すのは、この春から石川県で暮らしている中学生・ユウキ君(仮名)の母親だ。父親の転勤の都合でこの街にやってきた一家。

【映像】大阪や神戸、相模原など  なんだかすごいゴッドボイス一星さんの「転校歴」(画像あり)※06:41〜

 転校について、ユウキ君は「びっくりしたというのと、正直嫌だった」と答える。当然不安や悩みもあり「やっぱり今までの友達と別れることがすごい悲しかった。新しい学校で新しい街で周りに合わせていけるか、みたいな」と不安を明かした。

 ネガティブなイメージを抱く人も少なくない“転校”。中には転校をきっかけにいじめにあったり、不登校になってしまうケースもある。

 一般社団法人「TENKIN LAB」では、転校生支援プロジェクトを実施。発案者の利根川芙海氏は「転勤に関する支援は今までほとんどなかった。それがパニックになるか、成長の機会や人生を豊かにするチャンスになるかは転校への向かい方で変わってくるので、そこを支援したい」と話す。利根川氏も夫の転勤に伴い子どもの転校を経験。同じ不安を抱える人たちに向けて、プロジェクトを立ち上げた。プロジェクトでは転校生同士をつなぐワークショップや、子どもの見守り方をまとめた親向けのマニュアル作りなど、さまざまな取り組みを行っている。

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 同団体の支援を受けたユウキ君は「オンラインで他の転校生の人と自分の不安みたいなものを聞いてみたりした。自分と同じように悩んでいる人がいて、自分だけじゃないんだ、みたいな気持ちになったし、心の準備みたいなものができた」と安堵していた。

 今回ニュース番組『ABEMA Prime』では、転校がもたらす人生への影響を紹介。ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「基本的に転校はマイナスの結果になることが多数派だと思う。でも、それは子どもにとっては、どうしようもない。親も仕事を変えられないとかあったりする。悪い結果になると分かっていてもどうしようもない。なかなか前向きにとらえるのも難しいのではないか」と意見を述べた。

 一方で、中には転校のおかげで超前向きな人生を送ってきた人もいる。ミュージシャンでハードロックユニット「diesp8d」メンバーのゴッドボイス一星氏は過去、家庭の都合で10回の転校を経験。

「小さい頃はそれが当たり前すぎて、みんながそうだと思っていた。次第に、5〜6回目くらいから『俺って転校多くないか』と気付いた。小学校だけで8回転校した。1学年で1年もいなかったことも全然ある」

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 「一言で言うと、転校は俺にとってROCK!」と笑顔を見せるゴッドボイス一星氏。「キャラを変えたらうまくいったのか?」の質問に、ゴッドボイス一星氏は「そういうこともあった。渋めでいったらダメだった。基本的には明るい感じで行くようにしていた」と答える。

「転校経験は今の仕事にかなり影響している。ライブでいろいろな地域に行ったり、大人になっても住む場所が変わったりする。(転校経験のおかげで)環境が変化しても動じない。どこに行っても人と打ち解けるスピードが速いのは、転校が俺をそうさせてくれたから」

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 教育心理学・学校心理学の専門家で転校の研究に携わっている福岡教育大学名誉教授の小泉令三氏は「(転校は)全員が経験するものではないが、必ずしも問題に直面するとは限らない。ゴッドボイス一星さんのように、自分の新しい面を見つけることもあるし、関わり方のスキルを身に着けるチャンスだと思う。私がこれまで会った人たちの中でも『転校して子どもの性格が変わった』とおっしゃる人がいるが、実はそれは子どもが新しい関わり方を身につけたのだと私は思う」と説明。

 また、転校先でうまくやれる子、そうでない子の違いについて、小泉氏は「自分なりの拠り所みたいなものがしっかりあれば、転校先でもやっていける。たとえば得意なものがあるとか。勉強かもしれないし関わる力かもしれない。何か自分なりの良さをきちんと持っている子どもは強い」と答えた。

 プロデューサーで慶応義塾大学特任准教授の若新雄純氏は「僕は転校したことは1回もないが、憧れはあった。性格と人格というややこしい話があって、元々持って生まれた気質もあるけど、環境によってその人が明るい人か暗い人か、面白いかつまんないか変わる」とコメント。「ただ、自分が転校する側なら、学年の途中は嫌だなと思う。学校ごとに、学年の春にはだいたいスタートラインが揃っているが、途中だとペースが違ったり、体育の授業も大きい街であればそもそも学年ごとにクラス替えがあるから、みんな春になったら(人間関係が)そこそこリセットされる。そのタイミングの転校なら『クラス替えに新しいメンバーが入ってきた』ぐらいで済む。よくドラマとかである突然、学期途中に転校生が来たみたいなやつは自分だったら嫌だ」と述べた。

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 若新氏の意見に、ゴッドボイス一星氏も「(学年の途中で転校すると)勉強する範囲とか順番、スピードが地域によって違っていて、連続ドラマを飛ばし読みしているような感覚だった。『あれ? この前はあそこまで習っていたのに』って」と共感。

 転校する中でつらかった経験について聞かれると、ゴッドボイス一星氏は「都会から田舎に転校する時の除け者感、ヒーロー感のなさ。嫉妬ではないが、都会から田舎、あとは相模原から大阪に転校したことがある。僕は元々関西の出身だが、喋り方やイントネーションがおかしいらしくて『東京弁のやつが来た』みたいな感じで、ちょっと疎外されたことがあった。そういう苦しい目は正直あった」と答えた。

 女性報道キャスターの先駆者で、長年フジテレビで活躍した安藤優子氏も小学校に二度の転校を経験したという。安藤氏は「1回目は私立の小学校から公立の小学校に行った。私立だとみんな電車で通ってきたりするのに、公立の小学校に行ったら近所の子たちだ。公立の学校に行ったら、みんな放課後に遊びに誘いに来てくれて『小学校ってこういう友達ができるんだ』とすごくびっくりしてうれしかったのを覚えている。たとえ私が塾に行っていていなくても、その子たちがうちの前で漫画を読みながら待っていてくれたりとか。『友達ってこういうものなんだ』と知れて、すごくうれしかった」と振り返る。

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 ここでひろゆき氏は「転校すると、10年来の友人を思春期に作れない。親以外に『どんなことを相談してもこいつは裏切らないぞ』という人がいないのは、成長過程においてマイナスにならないのか」と小泉氏に質問。小泉氏は「それはあるかもしれない。ずっと付き合える友達(との関係)が切れてしまう可能性がある。特に転校を何回も経験する人の場合、そのあたりを割り切って考えてしまうような気がする」と答えた。

 ゴッドボイス一星氏も「そういう友達が作れないときもあった。結局、今そういう学生の頃からの友達は一人もいない。同窓会に行ってみたいなと思うが、正直そのつながりはなくて、今もつながっている人間はいない」という。

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 ゴッドボイス一星氏の嘆きに、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじは「でも僕みたいに同じ高校にずっと行っていたのに同窓会に呼んでもらえない人もいる。そっちの方がものすごく辛いよ」と発言。「同窓会に呼ばれない、教室の片隅に集まっていた3人が毎年集まって忘年会をして、お酒を飲んでいる」と笑いを誘った。(「ABEMA Prime」より)

【映像】相談できる友人ができない? 転校が子どもにもたらす影響は
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