藤井聡太叡王「頭の中の盤を動かしていると将棋が激しくなる」解説棋士が聞いた、天才棋士が早々に盤の前に戻る理由
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 盤の前に座って考慮を続ける藤井叡王の姿。多くの将棋ファンにとってはすぐにその様を思い浮かべることができるだろう。藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)に出口若武六段(27)が挑戦する叡王戦五番勝負第2局が5月15日、愛知県名古屋市の「名古屋東急ホテル」で指され、千日手指し直しの末に75手で藤井叡王が勝利。五番勝負の成績を2勝0敗とした。ABEMAの中継で解説を務めた長谷部浩平四段(28)は藤井叡王の昼食休憩に着目。早々に盤の前に戻る理由を、藤井叡王とのエピソードを含めて紹介した。

【動画】叡王戦五番勝負第二局 藤井聡太叡王対出口若武六段 投了の瞬間

 長谷部四段は栃木県小山市生まれで、2018年に四段プロデビュー。栃木県出身棋士は永沢勝雄八段以来2人目、現役では唯一の棋士として同市の小山評定ふるさと大使を担い、地元の将棋普及活動にも力を注いでいる。プレーヤーとしては、初参戦した2019年第60期王位戦で予選を勝ち抜きリーグ入り。2021年は再び同リーグ入り、竜王戦5組昇級を決めるなど着実に活躍の場を広げている。涼やかな目元と優しい語り口でファンも多い人気棋士の一人だ。

 そんな長谷部四段が紹介したのが、藤井叡王が盤の前に戻る理由だ。少しでも体力を回復させて午後から夜の戦いに臨むべく再開時間のギリギリ、または時間を過ぎてから着座する棋士も少なくない。しかし、藤井叡王は盤と離れる時間が惜しいとばかりにあっという間に対局室に戻る。タイトル戦では休憩時間にお茶のポットやグラスの交換などが行われるためやや時間をおいてから着座するが、この日も休憩時間のうちに戻って鋭い視線で盤をにらむ姿が見られた。叡王戦第2局では昼食に「名古屋コーチン親子オムライス」を注文。過去の対局でもカレーライスや海鮮丼など、比較的早く食べ終えることのできるメニューが選ばれている。

藤井聡太叡王「頭の中の盤を動かしていると将棋が激しくなる」解説棋士が聞いた、天才棋士が早々に盤の前に戻る理由

 その様子見た長谷部四段は、「藤井叡王が以前、『盤の前ではなく、頭の中の盤だけを動かしていると将棋が激しくなる』と言っていたんです。盤の前で考えらえれることが多いのはそういうこともあるのかなと思いました」というエピソードを紹介。局面を読むスピードが棋界一と言っても過言ではない藤井叡王を以てしても、脳内だけでは良くも悪くも激戦へ流れるようだ。

 離席して冷静に読みを入れる棋士、体を休めることに重きを置く棋士と対局中の過ごし方様々で正解はない。一挙手一投足のすべてが注目を集める藤井叡王だけに、休憩時間の一部分を切り取って紹介することに長谷部四段の解説スキルが見られた場面だった。視聴者からは「貴重なお話」「興味深いです」といった声も上がっていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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