石橋伸洋が覚悟し続けていた一年「チーム構成が変わるとしたら自分」初めて適用される厳しいルールとの戦い/麻雀・Mリーグ
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 プロ麻雀リーグ「Mリーグ」において来期に向けて初めて適用されるルールがある。「同一メンバーで2年連続でファイナルシリーズに進出できなかった場合、次のシーズンにチーム構成を変えなければいけない」というものだ。適用されるのはU-NEXT Pirates。2019-20シーズンの王者となった4人組から、最低でも1人はチームを去ることになった。もしファイナルを逃したら…。その結果をずっと頭に置いてきた選手が、石橋伸洋(最高位戦)だった。

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 Mリーグ発足となった2018年。リーグ初のドラフト会議は当時7チームで行われたが、全チームが3選手を指名。その最後、21人目にパイレーツから指名されたのが石橋だった。「黒いデジタル」の異名を持つデジタル派の実力者だが、Mリーグではなかなか結果が出ず、レギュラーシーズンは4期連続で3ケタマイナス。2021-22シーズンは17戦に出たが▲286.4と最も悪かった。一方でセミファイナル、ファイナルという短期決戦で強さを見せたことで「ポストシーズン男」さらには「キング」と呼ばれるようにもなった。

 開幕前から、ファイナルを逃せばメンバー入れ替えということは、各種メディアの取材でも質問を受けた。「Mリーグ初年度のドラフトも、最後に選ばれたような人間ですし、チーム構成が変わるとしたら、自分だろうなと。勝つしかないです」。もともとメンバー入れ替えのレギュレーションがなくても、いつ来期の契約が結んでもらえないかというシーズンオフを迎えていた石橋だけに、今期結果が出なければ、もっと明確に理由ができてしまう。「僕としては(チームから)自分がいなくなるかどうかという話なので。そこはとにかく今年もMリーグに出られる幸せがありますね」と、現状に感謝しつつ、強い気持ちで卓へと向かっていた。

石橋伸洋が覚悟し続けていた一年「チーム構成が変わるとしたら自分」初めて適用される厳しいルールとの戦い/麻雀・Mリーグ

 それでも結果はついてこなかった。レギュラーシーズンの成績は振るわず、ポストシーズンでも挽回できなかった。ぎりぎりファイナルが臨めたセミファイナル最終日は先発を任されたが、痛恨のラスを引くとインタビューでは、悔しさと申し訳なさでボロボロと涙がこぼれた。最終戦、小林もなんとか食らいついたものの奇跡は起きず、チームは6位でフィニッシュ。恐れていたことが現実になった。

 セミファイナル終了後、チームのWEB配信で石橋はファンに向かって、こう話した。「たとえ(自分が)パイレーツからいなくなったとしても、日頃から活躍して、また戻ってこられるように、実績を作って頑張っていきたいと思います。パイレーツがなくなるわけではないので、引き続き応援をお願いします」。言葉だけ見れば、自ら身を引いて出直すとも取れるものだった。チームからは全日程終了後、チーム編成や契約に関する発表はないが、石橋自身は一から出直す心の準備はできている。来期、ユニフォームに袖を通しているか。もしくは外から戦いを見ているか。いずれにしても再びMリーグの試合会場に姿を見せた時「王の帰還」をファンは万雷の拍手で迎えるだろう。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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【動画】Mリーグ2021-22シーズン最終日ダイジェスト
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