プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズの最終日、4月8日。U-NEXT Piratesは追い詰められていた。上位4位までがファイナルシリーズ進出となる中、前日までの成績は+76.9で5位。しかし第1試合で石橋伸洋(最高位戦)が痛恨のラスを引き、4位以内が遠のいた。「情けないです。チームに…すいません」と涙でインタビューに応じ、それを控室で見ていた瑞原明奈(最高位戦)は顔を覆い、朝倉康心(最高位戦)も表情を失っていたが、リーダー小林剛(麻雀連合)は第2試合に向けて、木下尚監督に逆転条件を確認していた。「風林火山とABEMASと格闘倶楽部の点差をください」。冷静に厳しい条件を把握しながら、最後まで諦めない姿がそこにあった。