プロ麻雀リーグ「Mリーグ」は、ドラフト会議で選手を指名、チームを構成するが、会議を前にオーディションを開催し、指名選手を決めるという試みが行われたのは昨オフが初だった。リーグ初にして、もう一度あるかもわからないチャンスで優勝したのがEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)。「これが最後のチャンスだと思った」と、169人参加のオーディションを勝ち抜き、初参戦となった2021-22シーズンも、個人7位に入る+213.7という好成績を残した。「結果は誰が見ても同じ。一番わかってもらいやすい」。選ばれるのではなく勝ち取ろうとする者の覚悟が、そこに詰まっていた。