将棋の名人挑戦中の斎藤慎太郎八段(29)の意外な一面に、ファンから驚きの声が上がった。5月19、20日に山口市で行われた名人戦七番勝負第4局の中継に古賀悠聖四段(21)が出演。渡辺明名人(棋王、38)と斎藤八段の激闘を解説した。そこでは第3局一夜明けの挑戦者の素顔と、まさかの“大食い”エピソードを披露した。
【動画】渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段 名人戦第4局 終局の瞬間
古賀四段が斎藤八段の意外な一面に遭遇したのは名人戦七番勝負第3局。古賀四段の地元・福岡市での頂上決戦開催とあり、勉強を兼ねて対局場に足を運んだ。第3局は渡辺名人優勢かと見られていた最終盤で、斎藤八段の執念が実り逆転勝利。待望のシリーズ1勝目を飾った。
熱戦から一夜明け、斎藤八段は帰阪前に古賀四段らと市内に昼食を取りに出かけた。目の前に玄界灘を有し、日本有数の水揚げ高を誇る福岡。一行が向かったのは寿司店だった。斎藤八段は対局1日目の“勝負めし”にも「にぎり鮨盛り合わせ」を注文しており、その美味しさにすっかり魅了された様子。ランチでもたっぷり12貫を楽しんだという。しかしここは国内屈指の美食の街。ランチとはいえ一軒では終わらず、斎藤八段は次に冷麺店にハシゴした。対局中の厳しくも冷静な雰囲気から一転、リラックスした表情でモリモリと食事を楽しむ先輩棋士の様子に、古賀四段は「斎藤先生は細身なのによく入るな!」と驚いたという。
大食い棋士といえば加藤一二三九段(82)、丸山忠久九段(51)、永瀬拓矢王座(29)などが有名だ。おやつの持ち込みや、対局中の昼食に複数品注文するなど中継映像や観戦記でその内容を知ることができるが、対局中の斎藤八段にはその様子は見てとれなかった。斎藤八段は趣味に「料理」を挙げ「食べることが好き」と公言しているが、古賀四段も寿司に冷麺にとハシゴする先輩棋士の新たな一面に、「めちゃくちゃ意外だった」と目を丸くしていた。これには視聴者からも「斎藤八段細いのにびっくり」「これは貴重な情報」と驚きのコメントが多数寄せられていた。
名人戦七番勝負は現在、渡辺名人の3勝、斎藤八段の1勝で進行中。注目の第5局は5月28、29日に岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)