対局では寡黙に指し続ける将棋の世界だが、一度盤を離れれば、そのトークでファンを大笑いさせる棋士がいる。その中の一人がベテラン福崎文吾九段(62)だ。タイトル2期の実力者で、順位戦においては、あの藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)も上回るわずか3期でB級1組まで昇級したこともある。これが盤外では、コテコテの関西弁でジョークや知られざるエピソードを連発する爆笑王でもある。5月28日に行われた名人戦七番勝負第5局の1日目には、中継したABEMAで午前のおやつをリポートしたが、福崎九段とコンビを組んだのが、本田小百合女流三段(43)。「福崎トーク」に対して一歩も引かず切り返し続けるやり取りにファンから「このコンビ最高やん」「面白いなあw」と、笑いが起き続けた。