将棋の藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に永瀬拓矢王座(29)が挑戦するヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局は6月3日午後4時17分、66手で千日手が成立した。指し直し局は先後を入れ替え、永瀬王座の先手番で指される。
タイトルホルダー同士、研究仲間同士の対局で注目の第1局は、千日手が成立した。昼食明けにも千日手筋が出現したが、永瀬王座が回避。藤井棋聖は先手番でありながら千日手を受け入れる姿勢で、中盤に再びその可能性を示唆した。2度目は永瀬王座も承諾したようにノータイムで飛車を引いて応手。同一局面4回となり、66手で千日手が成立した。消費時間は藤井棋聖3時間11分、永瀬王座が2時間30分。
藤井棋聖は、5月に防衛を果たした叡王戦五番勝負第2局で千日手指し直し局を制している。また、永瀬王座にとって、この対局が行われている淡路島の「ホテルニューアワジ」は2016年の羽生善治棋聖(当時)との第2局が指された思い出の地。その際にも千日手指し直しとなり、当時六段だった永瀬王座が勝利を飾った。本局での指し直し局はどちらが制するか、さらに注目が集まる。
指し直し局は先後を入れ替えて、午後4時47分から永瀬王座の先手番で指される。なお、藤井棋聖の持ち時間が1時間を切っているためそれぞれ11分ずつ加算され、藤井棋聖1時間、永瀬王座が1時間41分から開始される。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)