【MLB】エンゼルス-メッツ(6月10日・日本時間11日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、5回の第3打席にライト前ヒットを放ち、7試合連続安打をマークした。前日には、チームの14連敗を止める12号逆転2ランを含め、マルチ安打を記録していたが、打撃の調子が上向いていることを感じさせる当たりを放った。打球速度は101.6 マイル(163.5キロ)だった。
大谷は前日6月9日(日本時間10日)のレッドソックス戦で第3打席に10試合ぶりとなる12号2ランを放った。続く第4打席でもライト前に鋭い当たりを放ちマルチ安打を記録。6試合連続安打を記録していた。直近7試合では26打数7安打、打率.269と少しずつ結果を残しており、チームが泥沼の連敗に沈んでいた時でも、常に打席で最善を尽くしてきたものが、いよいよ結果として出てきた。
前日の試合は、大谷にとってもテンションが上がるものだった。投手として今季10度目の先発マウンドに上がり今季最速となる161マイル(162.5キロ)を計測するなどストレートの威力が抜群。スライダー、スプリット、カーブ、カットボールと4種類の変化球の切れもよく、勝負どころで抑えた時にはマウンドで吠えまくった。5回に自らを援護する逆転2ランを放ったが、一塁を回ったあたりで大きく声を出すのも珍しいこと。連敗脱出の瞬間は、天を見上げてホッとため息をついたが、勝つことに飢えている男の気持ちは、一夜明けても燃えていたようだ。
6月は大谷が得意と言われている時期だ。昨季46本塁打を放ったが、うち13本は6月に放ったもの。一時は当たればホームランというほど当たりが止まらず、後のオールスターゲーム、ホームランダービー出場へとつながった。今年の6月は、前日までに34打数8安打1本塁打、打率.235とバットが湿っていたが、前日のホームランによって感触を取り戻したかのように、再び快音を連発するようになっている。
14連敗したエンゼルスは貯金を全て使い果たし借金生活の真っ最中。ア・リーグ西地区でも、首位のアストロズには9ゲーム差まで広げられており、ポストシーズンを目指すためには、負けた借りを返す大型連勝も必要になってくる。主軸打者であるトラウト、ウォードがスタメンを外れる中、今しばらくは大谷のバットでチームを力強く牽引するしかない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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