2023年シーズンに2度目となるMVPに輝いた大谷翔平(おおたに しょうへい)選手。2021シーズンに続いて、記者30名全員が1位に投票し、MLB(メジャーリーグベースボール)史上初となる満票で2回目のMVP受賞となりました。
【映像】2戦連発となるポストシーズン第3号は敵地観客を黙らせる先頭打者アーチ
特に打者としては打率.304、95打点、20盗塁の成績を残し、アメリカンリーグ(ア・リーグ)トップの44本のホームランを放って、こちらも大リーグ史上初となるアジア人選手のホームラン王獲得となりました。
2024シーズンはナショナルリーグ(ナ・リーグ)のロサンゼルス・ドジャースに移籍。新たなリーグでの打棒爆発に期待がかかります。そこで本稿では、大谷選手の2024シーズンのホームラン、メジャー通算ホームラン数、NPB(プロ野球)通算本塁打数などをご紹介します。
目次
- 大谷翔平 2024年のホームラン数は「57本」(10月18日時点)
- 大谷翔平 ナ・リーグのホームランランキング
- 大谷翔平 2024シーズン全ホームラン一覧
- 大谷翔平 メジャー通算のホームラン数は225本
- 大谷翔平 NPBでの通算ホームラン数は48本
- まとめ
大谷翔平 2024年のホームラン数は「57本」(10月18日時点)
大谷翔平選手が2024シーズンに放ったホームランは、10月18日時点で57本(レギュラーシーズン54本+ポストシーズン3本)。10月18日のリーグ優勝決定シリーズ・メッツ戦ではポストシーズン第3号となる弾丸先頭打者ホームランを放ちました。
大谷翔平 ナ・リーグのホームランランキング
大谷翔平のナ・リーグレギュラーシーズンのホームランランキングは54本で1位でした。
順位 | 選手名 | チーム名 | 本数 |
---|---|---|---|
1位 | 大谷翔平 | ドジャース | 54本 |
2位 | オズナ | ブレーブス | 39本 |
3位 | シュワーバー | フィリーズ | 38本 |
4位 | マルテ | ダイヤモンドバックス | 36本 |
5位 | アロンソ | メッツ | 34本 |
6位 | T.ヘルナンデス | ドジャース | 33本 |
7位 | アダメス | ブリュワーズ | 32本 |
7位 | リンドーア | メッツ | 32本 |
大谷翔平 2024シーズン全ホームラン一覧
本塁打数 | 方向 | 日付(日本時間) | 対戦相手 | 打球速度(km/h) | 飛距離(m) | 角度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1号ソロ | 右中 | 4月4日 | ジャイアンツ | 169.9 | 131.1 | 24 |
2号2ラン | 右中 | 4月6日 | カブス | 169.3 | 115.1 | 34 |
3号ソロ | 左中 | 4月9日 | ツインズ | 172 | 114.6 | 38 |
4号ソロ | 左中 | 4月13日 | パドレス | 172.7 | 122.8 | 25 |
5号2ラン | 右 | 4月22日 | メッツ | 177 | 128.9 | 30 |
6号ソロ | 右 | 4月24日 | ナショナルズ | 191 | 137 | 25 |
7号ソロ | 右 | 4月27日 | ブルージェイズ | 154.7 | 109.7 | 37 |
8号ソロ | 右 | 5月5日 | ブレーブス | 166.4 | 119.4 | 34 |
9号2ラン | 中 | 5月6日 | ブレーブス | 167.9 | 125.6 | 31 |
10号ソロ | 中 | 5月6日 | ブレーブス | 177.9 | 141.4 | 26 |
11号2ラン | 中 | 5月7日 | マーリンズ | 173.1 | 134.4 | 27 |
12号ソロ | 右 | 5月15日 | ジャイアンツ | 182.5 | 135.9 | 29 |
13号2ラン | 左 | 5月18日 | レッズ | 168 | 112 | 28 |
14号2ラン | 左 | 5月30日 | メッツ | 165.8 | 115.8 | 34 |
15号2ラン | 中 | 6月6日 | パイレーツ | 170 | 126.5 | 32 |
16号2ラン | 右中 | 6月12日 | レンジャーズ | 183.8 | 132 | 23 |
17号ソロ | 右中 | 6月13日 | レンジャーズ | 169 | 129 | 26 |
18号ソロ | 左中 | 6月17日 | ロイヤルズ | 184 | 137.5 | 27 |
19号ソロ | 右 | 6月17日 | ロイヤルズ | 178 | 121.9 | 39 |
20号ソロ | 中 | 6月19日 | ロッキーズ | 181.7 | 145 | 30 |
21号ソロ | 中 | 6月21日 | ロッキーズ | 163 | 130 | 29 |
22号2ラン | 中 | 6月22日 | エンゼルス | 182 | 139 | 27 |
23号2ラン | 右中 | 6月23日 | エンゼルス | 179.4 | 139.9 | 24 |
24号ソロ | 右 | 6月26日 | ホワイトソックス | 151 | 114.6 | 31 |
25号ソロ | 右中 | 6月27日 | ホワイトソックス | 183.3 | 133 | 26 |
26号ソロ | 中 | 6月30日 | ジャイアンツ | 176.6 | 126 | 35 |
27号2ラン | 右 | 7月3日 | ダイヤモンドバックス | 177 | 132 | 37 |
28号ソロ | 右 | 7月7日 | ブリュワーズ | 177 | 131 | 23 |
29号ソロ | 右 | 7月14日 | タイガース | 173.5 | 114 | 24 |
30号ソロ | 右 | 7月22日 | レッドソックス | 187.8 | 144 | 28 |
31号ソロ | 右 | 7月26日 | ジャイアンツ | 181.2 | 109.7 | 46 |
32号ソロ | 右 | 7月28日 | アストロズ | 191 | 135 | 29 |
33号3ラン | 右 | 8月3日 | アスレチックス | 187.1 | 123 | 25 |
34号ソロ | 中 | 8月6日 | フィリーズ | 172.8 | 117 | 36 |
35号2ラン | 中 | 8月10日 | パイレーツ | 183.3 | 136.6 | 30 |
36号2ラン | 左中 | 8月13日 | ブリュワーズ | 172.2 | 129.2 | 36 |
37号ソロ | 右 | 8月14日 | ブリュワーズ | 175.9 | 125.8 | 24 |
38号ソロ | 右 | 8月18日 | カージナルス | 180.0 | 117 | 21 |
39号ソロ | 右 | 8月19日 | カージナルス | 182.6 | 120.7 | 22 |
40号満塁 | 右中 | 8月24日 | レイズ | 169.1 | 119 | 35 |
41号2ラン | 右 | 8月25日 | レイズ | 155.6 | 103 | 32 |
42号ソロ | 右 | 8月29日 | オリオールズ | 164.5 | 119.2 | 33 |
43号ソロ | 左 | 8月31日 | Dバックス | 159.3 | 115.8 | 32 |
44号ソロ | 中 | 9月1日 | Dバックス | 175.2 | 128 | 35 |
45号ソロ | 中 | 9月7日 | ガーディアンズ | 178.9 | 125.8 | 38 |
46号ソロ | 右 | 9月9日 | ガーディアンズ | 187.8 | 137.1 | 34 |
47号ソロ | 右中 | 9月12日 | カブス | 190 | 123.4 | 19 |
48号2ラン | 右 | 9月18日 | マーリンズ | 169.4 | 122.5 | 32 |
49号2ラン | 右 | 9月20日 | マーリンズ | 178.9 | 133.5 | 36 |
50号2ラン | 左 | 9月20日 | マーリンズ | 176.5 | 119.1 | 27 |
51号3ラン | 右 | 9月20日 | マーリンズ | 182.8 | 134.1 | 34 |
52号2ラン | 中 | 9月21日 | ロッキーズ | 177.2 | 128.9 | 27 |
53号ソロ | 右中 | 9月23日 | ロッキーズ | 184.6 | 131.6 | 20 |
54号3ラン | 右 | 9月28日 | ロッキーズ | 166.4 | 132.8 | 34 |
PS1号3ラン | 右 | 10月6日 | パドレス | 179.9 | 113.3 | 25 |
PS2号3ラン | 右 | 10月17日 | メッツ | 186.5 | 124.9 | 37 |
PS3号ソロ | 右中 | 10月18日 | メッツ | 189.6 | 128.6 | 22 |
大谷翔平 メジャー通算のホームラン数は225本
2018シーズンからMLBでプレーする大谷選手は、2023シーズンまでの6年間で171本のホームランを放っています。1年目となった2018シーズンは114試合に出場、326打数93安打、打率.285、61打点、10盗塁の打撃成績を残し、22本のホームランを放ちました。
トミー・ジョン手術明けとなる2019シーズンは、106試合に出場し384打数110安打、打率.286、62打点、12盗塁と前年よりも成績を残しましたが、ホームラン数は18本にとどまりました。
60試合に短縮された2020シーズンは、46試合の出場で153打数29安打、打率.190、24打点、7盗塁でホームラン数は7本でした。
2021シーズンは158試合に出場、537打数138安打、打率.257の成績でキャリアハイとなる100打点、26盗塁をマーク。メジャー自己最多となる46本のホームランを放ちました。試合終盤までホームラン王を争っていましたが、最終的にはブラディミール・ゲレーロ・ジュニア選手(トロント・ブルージェイズ)、サルバドール・ペレス選手(カンザスシティ・ロイヤルズ)の48本についでリーグ3位に終わりました。
2022シーズンは157試合に出場し、586打数160安打、打率.273、95打点、11盗塁、34本のホームランをマークしました。
2023シーズンは135試合に出場、497打数151安打、打率.304でMLB挑戦後初となる打率3割超えをマークしました。95打点、20盗塁で、ホームラン数は44本。これはアドリス・ガルシア選手(レキサス・レンジャーズ)の39本を抜いてア・リーグトップの成績で、アジア人として初となるホームラン王に輝きました。
2024年シーズンでホームラン数、メジャー通算のホームラン数はシーズン開幕後に随時更新していきます。
大谷翔平 NPBでの通算ホームラン数は48本
大谷選手は2012年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けて入団しました。2013年から2017年の在籍5シーズンで48本のホームランを放っています。
NPB1年目となった2013シーズンから二刀流として活躍すると、打者としては77試合に出場し、189打数45安打、打率.238、20打点、4盗塁。2013年7月10日に行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初ホームランを放つと、このシーズンは3本のアーチをかけました。
2014シーズンは87試合に出場し、212打数58安打、打率.274、31打点、1盗塁を記録し、10本で自身プロ初となる2桁ホームランを放ちました。
2015シーズンはやや成績を落とし、70試合の出場で109打数22安打、打率.202、17打点、1盗塁で5本のホームランにとどまりました。
しかし2016シーズンは打撃成績が一気に向上。104試合で323打数104安打、打率.322、67打点、7盗塁、22本までホームランを伸ばしました。
日本球界最後のシーズンとなった2017シーズンは、65試合に出場して202打数67安打、打率.332、31打点、0盗塁で8本のホームランを記録しています。
まとめ
2024シーズンからドジャースでの活躍が期待される大谷選手。MLBでは昨シーズンまで171本のアーチをかけ、NPB時代の48本のホームランと合わせると2023年シーズンまでにキャリア通算219本のホームランを放っている日本が誇る強打者が、新天地でどのような活躍をし、2024年シーズン終了までにキャリア通算ホームラン数を何本まで積み上げるか。今後の活躍も注目ですね。
◆大谷翔平(おおたに・しょうへい) 1994年7月5日、岩手県水沢市出身。社会人野球の選手だった父の影響もあり、小学3年生から野球チームに入り、全国大会にも出場。中学時代にも全国大会出場を果たした。高校は名門・花巻東に入学、先輩である菊池雄星に憧れる。3年夏に当時、アマチュア投手としては初めて160キロをマーク。甲子園には春、夏1回ずつ出場した。高校卒業後は、即メジャー入りも検討したが、ドラフトで日本ハムから1位指名を受けて、2012年のオフに入団。2013年度から5年間、投打二刀流で活躍すると、ポスティングシステムを利用してエンゼルスに入団した。メジャー挑戦後はけがが続いたが2021年シーズンに大ブレイク。投手として9勝、打者として46本塁打を放ち、ア・リーグMVPに輝いた。2022年シーズンは34本塁打、15勝と活躍。ベーブ・ルース以来104年ぶりの「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」のほか、史上初の「規定打席・規定投球回」も達成した。2023年シーズン開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも二刀流の活躍で侍ジャパンは3大会ぶり3度目の優勝、大会MVPにも選ばれた。シーズンでは勢いそのままに、投げては10勝(5敗)。シーズン終盤は2度目となる右肘手術のため戦線離脱を余儀なくされたが、終わってみれば打者として44本塁打を放ち、2年連続となる「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の達成。日本人メジャー選手初となるリーグ本塁打王にも輝き、2021年以来、2年ぶりとなるア・リーグMVPを満票受賞の快挙も成し遂げた。2023年12月には6年在籍したエンゼルスから、10年総額7億ドル(約1015億円)の超大型契約でドジャースに移籍。2024年シーズンは、新天地で心機一転。打者専任で自身初となるポストシーズン進出。さらにドジャースの2020年以来、8度目となるワールドシリーズ制覇に挑む。右投げ・左打ち、193センチ、102キロ。
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