駒台が限界!200手超の大激戦で駒17枚が重なり溢れる寸前「駒台が渋滞」「乗り切らないw」/将棋・ABEMAトーナメント
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 その激闘ぶりが、駒台を見るだけでよくわかる。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Cリーグ第3試合、チーム豊島とチーム山崎の対戦が6月11日に放送された。第5局は豊島将之九段(32)と山崎隆之八段(41)というリーダー同士の対決。試合の流れを決める大きな一局は、豊島九段のペースで進んだものの、終盤に山崎八段が猛追したことで大混戦に。そんな中、ファンの視線は豊島九段の駒台に集まっていた。

【動画】今にも溢れそうな豊島将之九段の駒台

 隙のない将棋に定評がある豊島九段と、序盤から奇想天外な指し手を繰り出す山崎八段。どちらの色に染まるかで勝敗が分かれるような組み合わせだったが、序盤からポイントを稼いだのは豊島九段の方だった。中盤から終盤に向かうに連れて優勢、さらには勝勢に近づいていたが、山崎八段もあの手この手を尽くして逆襲。瞬間的には山崎八段に形勢が振れたと思われる局面もあり、フィッシャールールならではの大逆転劇が起きるかと、対局者、見守るチームメイト、ファンたちの鼓動も速くなっていた。

 盤上の戦いに目が離せない内容ではあったが、どうしても気になるのがその横にある駒台だ。必死に粘る山崎八段に、それを追い詰めようとする豊島九段という展開が続くと、豊島九段の駒台に1枚、また1枚と駒が追加され、終局を迎えるころには実に17枚もの駒が乗った。本来であればきれいに並べるところだが、超早指しという環境下で時間もなく、またそもそも並べようにもスペースが足りないほどの枚数だったため、数枚は重ねて置くしかない状況にも。見た目もきれいに整えるプロの将棋では、まず見られないようなシーンだった。視聴者からも対局中から終局まで駒台の様子を気にかけるコメントが続き「駒台溢れそう」「駒台駒重ね」「駒台が渋滞」「乗り切らないw」と盛り上がっていた。なお、対局は207手で豊島九段が勝利した。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】気合を入れて顔面を自分で張る深浦康市九段
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【動画】今にも溢れそうな豊島将之九段の駒台
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【動画】山崎隆之八段のおもしろリアクション
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