将棋界の重鎮たちが、童心に帰る瞬間だ。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ第1試合、チーム康光とチーム天彦の対戦が6月18日に放送された。チーム康光は、佐藤康光九段(52)、先崎学九段(51)、郷田真隆九段(51)と、将棋界を長年引っ張ってきた50代トリオ。中でも佐藤九段は、日本将棋連盟会長という重責を担っている。ただ、少年時代から数え切れないほど将棋を指してきた仲間が集まったことで、普段の緊張した日々から解放されたのか、番組企画で公園に行ってブランコに乗ることに。普段は見せないような笑顔に、ファンから「最高です!」「かわいすぎ」といった声が集まった。
タイトル99期のレジェンド・羽生善治九段(51)は1971年生まれ。ここから前後2年ぐらいに生まれた棋士が各棋戦で活躍したことから「羽生世代」と呼ばれている。今なお各棋戦で活躍している棋士も多く、台頭する若手には簡単に道は譲らないとばかりに立ちはだかっている。
若手棋士たちからすれば、この3人が揃ったとなれば背筋が伸びて、会話するにも緊張しそうなところだが、なかなか集まる機会も少なくなった本人たちからすれば、昔話の一つもすれば盛り上がるほど。少年時代から将棋に打ち込み、棋士になれた後も共有した時間は長かったことだろう。その3人が公園でブランコに乗っている様子は、長年の将棋ファンにしても見たことがないものだ。対局中には絶対に見せないような笑顔でブランコに揺られる重鎮たちの様子に、ファンも「なんだこのシュールな動画はw」「格調高いブランコ」「最高です!ブランコ!」「かわいすぎ」「ブランコだけで見たかいあった」と笑いのコメントが続出。幼馴染かつ長年のライバルだからこそ実現した尊い映像を堪能している様子だった。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)