将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ第2試合が6月25日に放送される。チーム天彦は、この試合に勝利すれば本戦出場が決定。チーム稲葉は今大会の初戦で、予選突破に向けて好スタートを目指す。どちらも30代のリーダーが20代の後輩2人を引っ張るという似たようなチーム構成で、ファンの勝利予想も真っ二つに割れている。
【動画】第5回ABEMAトーナメント 予選Dリーグ 第二試合<チーム天彦VSチーム稲葉>
チーム天彦は、名人3期の実績をもつ佐藤天彦九段(34)が梶浦宏孝七段(26)、佐々木大地七段(27)という2人を率いている。Dリーグ第1試合では全員50代のベテランが揃うチーム康光に苦戦したが、佐藤九段がリーダー自ら3連勝と活躍し、フルセットの接戦を制した。梶浦七段、佐々木七段からすれば、今回こそは自分が主役となってリーダーを助けたい。
チーム稲葉は、稲葉陽八段(33)が出口若武六段(27)、服部慎一郎四段(22)という関西の若手実力者をドラフト指名。ノリのよさ、若さから来る勢い、確かな棋力を買ってのものだ。特に稲葉八段と出口六段は、井上慶太九段(58)の門下で兄弟弟子の関係。コミュニケーション能力も高い服部四段が加わり、チームワークという点では全く心配ないだろう。
ABEMA将棋チャンネルでのTwitterアカウントで勝敗予想アンケートを実施。1271人が回答し、チーム天彦の勝利が49.6%、チーム稲葉の勝利が50.4%と、ほぼ互角となった。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)