愉快な見方か、曲者か?将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ第3試合、チーム稲葉とチーム康光の対戦が7月2日に放送された。チーム稲葉の元気印・服部慎一郎四段(22)は、チーム最年少とは思えぬ大物ぶりを発揮。想像の斜め上を行く振る舞いは「ニンニンどうしたの?」「これは大物になるなーww」とファンの笑いを誘っていた。
予選突破のためには絶対に負けられない第3試合。第1局、先陣を切ったのはリーダーの稲葉陽八段(33)だった。対するはチーム康光の先崎学九段(52)。第1局は相雁木のじっくりした立ち上がりとなった。映像はチーム稲葉の控室に切り替わり、リーダーを応援するチームメイトの様子…と思いきや、服部四段はまさかのアイマスク姿。継ぎ盤で指し手を進める出口若武六段(27)とは対照的に、目にはアイマスク、口元は不織布マスクと、顔面全体を覆い隠す予想外の姿で視聴者を驚かせた。
服部四段は、2020年4月にプロデビュー。翌年の加古川青流戦で棋戦初優勝を飾ったほか、2022年の叡王戦五番勝負では挑戦者決定戦に進出。公式戦でも高い勝率を挙げている令和世代の注目棋士のひとりだ。
リラックスか、対局に向けての集中モードへの切り替えか。ABEMAの視聴者も「リーダー戦ってるのに大物すぎww」「逆に脳内は作戦をめちゃめちゃ考えてるんじゃ…」「目隠し将棋してる?」とプチ論争が起こる場面も。「ニンニンマスク」「あざとかわいい」「リアル忍者だ」「これは笑う」「子どもかww」「名人のまねっこ?」「大物やなーww」と話題が持ち切りになっていた。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)