【MLB】マーリンズ2-5エンゼルス(7月6日・日本時間7日/マイアミ)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場し、投手として7回を投げ2安打1失点(自責0)、10奪三振の好投で今季8勝目を挙げた。打者としても2点タイムリーを放つなど、まさに投打二刀流の大活躍となったが、投手・大谷は5連勝、3試合連続2ケタ奪三振、今季防御率も2.44と圧巻の数字がずらり。3回以降は無安打に抑える快投の中でも、相手の打者・コーチを脱帽させ、ファンの感動させたのは、絶妙な配球から投げ込まれた極上のカーブだった。
大谷の持ち味は、この試合最速100.9マイル(162.4キロ)のストレートに大きく曲がるスライダー、ワンバウンドになっても打者が振ってしまうほど鋭く落ちるスプリットがメイン。ここに“第4の球種”として存在感がましているのがカーブだ。大谷が投げた100球の中、カーブの割合はわずか9球だったが、ストレートと比較して30キロ以上遅く、しかも大きく縦に割れる軌道は、まさに極上。試合序盤からストレート、スライダー、スプリットを見せられ続けた打者かすれば目が慣れてくる第3、第4打席であっても、ほぼ初見の状態になり、非常に厄介な球種になっている。
カーブが光り輝いたのは6回1死の場面。1回に犠牲フライを許したマーリンズの3割打者・クーパーと3度目の対戦になると、初球からスライダー2球で追い込み、3球目は100マイル(161キロ)のストレートを投げ込みファウル。ただスプリット、スライダー、スライダーがいずれもボールとなり、フルカウントとなった。
100マイルのストレートで押すか、スライダーやスプリットで空振りを奪いに行くか。この2択と思われたところ、大谷-スタッシのバッテリーが選んだのはまさかのカーブ。クーパーの肩口付近からインコースぎりぎりに落ちてきたが、まったく想定外の球種、コースに一瞬ビクッと体を動かしはしたものの、直後には金縛りのような状態になり、そのまま見逃し三振。どうにもならなかったとばかりに、クーパーはクルッとベンチに向き直り、スタスタと歩いていった。カーブという球種を考えていなかったのはベンチにいたコーチも同じようで、戻ってくるクーパーに対して「ありゃ無理だ」というような半笑いを浮かべていた。
大事な場面でしっかりと決めきれる抜群のコントロール、さらには打者の裏をかく絶妙な配球にはファンも大絶賛。「すごすぎて笑える」「言葉がみつからない」「これは読めん」「ナイス配球」「ここでカーブは頭に無いって」と、脱帽のコメントが相次いでいた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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