球審だってノッちゃうよ！大谷翔平“最高の見逃し三振”に「あちょー」とド派手アクションが注目集める

【MLB】マーリンズ2－5エンゼルス（7月6日・日本時間7日／マイアミ）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場、7回2安打1失点（自責0）10奪三振の好投で自身5連勝、今季8勝目を挙げた。チームの連敗も「4」で止め、打者としても勝ち越しの2点タイムリーを放つなど、まさに投打二刀流での大活躍となったが、投手としてこの日奪った10三振の中でも“最高の見逃し三振”となったのが、6回にクーパーから奪ったもの。打者がピクリとも反応できないコントロール、変化、配球の3拍子揃った見逃し三振に、球審も普段以上に大きなアクションでコールし、注目されることになった。

【映像】ノリノリでコールする球審の「あちょー」

　ストライク・ボールの判定をはじめ、試合全体をコントロールするのが球審の役目。最近ではその判定を巡り、誤審が増えているとの指摘も多く、近い将来には機械によって判定したものを球審に伝える通称「ロボット審判」の導入も検討されているところだ。ただ、選手と同様に球審の判定、ジェスチャーが野球に彩りを与えることもある。中でも見逃し三振となった際、どんなポーズでストライクをコールするかは、まさに球審にとって最大の見せ場と言えるだろう。

　まるで空手かカンフーか、というアクションになったのは6回だ。立ち上がりからストレート、スライダー、スプリットの3球種を駆使してマーリンズ打線を封じていた大谷は、試合終盤に向かうに連れて、捕手のスタッシと相談しながら配球をチェンジ。“第4の球種”であるカーブの割合を増やし、打者のタイミングをずらしていった。6回1死から迎えたクーパーには1回、先制の犠牲フライを許したところ。警戒を強めて早々に追い込んだが、カウント0-2から3球連続でボールとなり、フルカウントになっていた。

　大谷にとっても苦しい場面で選んだのは、球速を大きく落としたカーブ。インコースのボール気味のところから大きく曲がり落ちてストライクゾーンに入ってきたものに、クーパーは完全に意表を突かれて反応できず。すぐに諦めると、クルリとベンチの方に向き直り、すぐに帰っていった。気持ちのいい見逃し三振を見届けた球審は、今が出番とばかりに大きなアクションでストライクをコール。ファンからは「審判ノッてねぇか？」とツッコミが入るほどだが、それだけ球審にとってもコールのしがいがある見逃し三振だったようだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）