【MLB】エンゼルス7-1アストロズ(7月13日・日本時間14日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「1番・投手」で先発出場。チームの連敗を4で止めた前回登板に続き、この試合でもチームの連敗を5で止める9勝目を挙げた。投手陣がピリッとせず不安定なエンゼルスで、唯一計算できる試合が大谷の登板試合。その試合できっちり勝利を呼び込んだのは、打者大谷の試合の流れを読む“野球IQ”だった。
この試合、大谷は6回を投げ散発4安打1失点と好投。ここ5戦5勝のこれまでの登板同様、完璧に近い内容で試合を作った。打線も自身の2点タイムリースリーベースなどで3点を奪い、大谷が6回を投げ終えた時点で3-1とリードして6回裏のエンゼルスの攻撃を迎えた。
とはいえ、エンゼルスにとって2点はまったくセーフティリードではない。これまでも終盤でひっくり返される試合が何度もあった。だからといって大谷が投げ続けるわけにもいかない。是が非でも追加点が欲しい展開だった。そんな中、まずは投手大谷が自身のラストイニングとなる6回に3つのアウトをすべて三振で奪う快投でチームに勢いをつけた。そしてその裏、1アウトから9番ベラスケスがヒットで出塁すると、大谷が打席に入る。ここで大谷は確率の低い長打ではなく、より確実性の高いバッティングを見せる。このところ大谷は試合の流れを決めるここぞという場面で、大谷シフトで大きく空いた三遊間を狙ったようなレフトへのヒットを放っている。そしてここでも大谷はアストロズ3番手アブレイユのスライダーを逆らわずにレフトに打ち返し、一・二塁とチャンスを広げる“つなぐバッティング”を見せた。
普通であれば長打を狙っていい場面ではあったが、ブルペンに不安を抱えるエンゼルスだけに追加点が何よりも重要となる。ホームランを期待されているのは本人もわかっていたはずだが、より勝利の可能性が高まる方を選んだ大谷にABEMAで解説を務めた紀田彰一氏も「長打狙いではなくつなぎのバッティングしましたね、ナイスバッティングです」と感嘆した。これには視聴者からも「ここでイチロー谷」「器用すぎる」「なんなんだこの神」など称賛コメントが相次いだ。
これで勢いづいたエンゼルスは、2番ウォードが四球を選び1死満塁となったところでレンヒーフォが2点タイムリーを放つ。さらに2死一・二塁からこの日昇格即スタメンのアデルがタイムリー、続くビラーもタイムリーを放ちこの回一挙4得点でアストロズを突き放し、試合を決定づけた。
このままエンゼルスは7-1で勝利し、連敗は5で止まった。またしても連敗ストッパーとなった大谷が、投手としてだけでなく、打者としても支配的な姿を見せた試合となった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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