ドイツの「同盟90緑の党」のアントン・ホフライター議員が、6月20日のEU連合の委員会に15カ月の息子を膝に乗せながら出席。ネットでその画像が拡散され議論となっている。
【映像】午後は職場に連れてくることも… ホフライター議員の代理人が回答
ネット上では、「広報戦略では」「普通に父親としての務めを果たしたのでは」などの声が上がっていた。
しかし、南ドイツ新聞マガジンによると、「政治的計算の結果であろうがなかろうが、ホフライター議員とその息子の写真があることが重要。この議論は私たちの社会が、このような状況を普通に考えるにはまだ遠いということを示している」と報じている。
このニュースについて、『ABEMAヒルズ』のコメンテーターでキャスター取締役CRO(Chief Remotework Officer)の石倉秀明氏は次のように話す。
「一時期、コロナ禍でリモートワークで働くことが世界的にも普通になった。経験した人も多いと思うが、Web会議している時に子どもが入ってきて邪魔したりすると『微笑ましいね』といった感じで、仕事中に子どもが一緒にいるということは以前よりも、普通になった感じがしていた。だけどこうしてみると、職場に子どもを連れてくることは話題になるんだなということが気になった」
番組ではホフライターさんを取材した。しかし、現在、家族で休暇をとっているそうで代理人から以下のように返信をもらった。
「ホフライターさんは時々、息子さんを幼稚園に迎えに行った後、午後に仕事場に連れてくることがあります。これはホフライターの奥さまが遅くまで仕事をするときによくあることです。議員のスケジュールは急変することが多いのでベビーシッターを手配するチャンスはなかなかないのです」(ホフライター議員の代理人)
こうした子ども連れの議員が議場に入る事例は、各国でも広がりつつある。しかし、日本では職場に子どもを連れてくることはまだまだハードルが高い。
子どもがいることで生産性が落ちるという意見に石倉氏は「一日二日、子どもがいて生産性が落ちたところで会社は潰れない。その人のキャリアに何の影響もないと思う」と見解を述べた。(『ABEMAヒルズ』より)
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