敵を知るには己から！チーム斎藤が体力年齢測定にチャレンジ！佐々木勇気七段「普段、将棋の駒しか持たないから…」

　将棋は体力！？将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、本戦トーナメント出場を決めているチーム斎藤の斎藤慎太郎八段（29）、木村一基九段（49）、佐々木勇気七段（27）の3人が、いよいよ目前に迫った本戦を前に集結。集中力を切らさずに戦い抜くには体力が必須、とそれぞれの体力年齢を測るチーム動画企画に参加した。

【動画】チーム斎藤の変身シーン

　予選リーグを2位で突破したチーム斎藤。さらなる激戦が見込まれる本戦を前に、リーダーの斎藤八段は「集中力を切らさず戦い抜くには、体力が大切なんだなと痛感しました」と、まずは己を知るべく体力測定を提案した。向かったジムでは、文部科学省が定める「新体力測定種目」にチャレンジ。握力、上体起こし、長座体前屈、立ち幅とび、反復横とび、1500メートル走の結果を元に体力年齢を算出した。

拡大する

　第一種目は「握力」。佐々木七段からは「普段、将棋の駒しか持たないから…」と不安げな声が漏れたが、まずはリーダーがトライした。しかし1回目のチャレンジでは、握力計のスイッチが入っていないハプニングが発生。斎藤八段からは「右手は失いました」の迷言が飛び出した。気を取り直して挑んだ2度目のチャレンジでは、「ヤ―ッ！」という何ともかわいらしい発声とともに31.1キロをマーク。目標値の30キロを上回る結果となった。

拡大する

　続く佐々木七段は、「リンゴを割るのはどのくらいなんですか？」と好戦的な質問が飛び出す場面も。トレーナーからは「70キロくらいはないと…」と制されたが、39.6キロとリーダーを上回る結果を出した。木村九段は目標を「25キロで…」と低めの設定ながら、楽々上回る35.6キロを記録した。

拡大する

　腹筋の上体起こしに反復横とびと慣れない動きに四苦八苦の3人。ランニングを日課にする木村九段からも「一日の体力を使い果たしちゃった…」、バスケにマラソン大会参加と日常的にスポーツに親しむ佐々木七段からも「死んじゃう…」と悲鳴が上がった。最終種目は1500メートル走。ランニングマシン初挑戦の斎藤八段も必死の形相で完走し、息も絶え絶え6種目を達成した。結果は木村九段が-9歳、佐々木七段は＋3歳、斎藤八段が＋11歳の結果に。汗をにじませながら、「頑張りました！」と互いの健闘を称え合った。

拡大する

　最後は仕上げのトレーニングとして、光る縄跳び「VOLT SKIP」に挑戦。暗闇の中でライティングと音楽に合わせて行うエンターテインメント型フィットネスで追い込み、更なる結束力を深めた。己を知り、仲間を知ることで互いの強みと弱点を理解し合った3人。木村九段は「頑張ったという記憶はみんな共通できましたね」、佐々木七段は「同じ苦しさを味わいましたもんね」と話すと、斎藤八段は「将棋の根性に活かしたいですね！」とさわやかな笑顔で飛躍を誓った。

拡大する

　チーム斎藤の奮闘を見守ったファンからは「木村先生超すごい！」「カッコいいしかわいいし…」「地味にめっちゃきつそうw」「木村先生はさすが！」「さいたろう先生と木村先生が同じ年ね（体力）」「棋士は体力だな」「勇気先生のリアクションがいちいちかわいい」と多くの反響が寄せられていた。本戦1回戦では三浦弘行九段（48）率いるチーム三浦と激突。フィジカル面も強化した3人がどんな戦いを繰り広げるか、必見だ。

◆第5回ABEMAトーナメント　第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
（ABEMA／将棋チャンネルより）