お盆などの帰省シーズンに、実家へ帰ることに憂鬱さを感じてしまう“帰省ブルー”という言葉が注目を集めている。陥らないためには、どうすればいいのだろうか。
3年ぶりに行動制限がないお盆休み。行楽地へのお出かけに、久しぶりの家族との再会――思い思いの休みを過ごす人たちの姿がある。そんな帰省シーズンに度々話題となるのが「帰省ブルー」だ。
実家への帰省といえば、「日ごろの疲れを癒し、ゆったりとした時間を過ごせる」というイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、中には帰ることで余計に疲れてしまう人もいるようだ。こうした帰省に対する憂鬱な気持ちを、人々はいつからか「帰省ブルー」と呼ぶようになった。
独身の場合は「結婚はいつするのか?」と圧力をかけられ、結婚していても子どもについて尋ねられるなど、その理由はさまざまだ。帰省先での親や親戚の言動にストレスを感じてしまい、せっかくの休みが台無しになったと思う人もいるのではないか。
ネット上には「義父たちの『嫁なんだから』みたいな言動が嫌」「男だって義理の実家嫌いだから」「泊まりたくなくて憂鬱、日帰りにしたい」などとブルーな本音がちらほら上がっている。
アンケート調査(※)では、義理の実家に帰省することについて、嫁側は「休んだ気がしない」「気が進まない」という人が合わせて半数以上いて、「楽しみ」「楽ができる」というポジティブな意見は33%ほどだった。
一方で、義理の嫁が帰省してくることに対して姑側は「ゆっくりしてほしい」「ごちそうを作ってもてなしたい」という意見が半数以上あるのに対し、「帰省するのは正直息子と孫だけでよい」という意見が10%ほどあるという。
お盆や年末年始、さらにはゴールデンウィークなど、1年のうちに何度も訪れる帰省シーズン。帰省ブルーを回避する方法や乗り切るためにできることはあるのだろうか。ニュース番組『ABEMAはヒルズ』コメンテーターで慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏に話を聞いた。
若新氏は、嫁姑問題について「はっきり言ってすべて夫の責任。夫がしっかりすれば妻の帰省はもう少し楽になると思う。夫がだらしないから、妻がずっと嫌な思いをし続けている」と持論を展開。
解決策については「どんな理屈であろうと100対0で妻の味方をすべき」とし、次のように説明した。
「姑が納得するような動きや立ち居振る舞いを妻が完璧にできるとは限らない。例えば、妻が『リラックスしてもいいのかな』と思ってそうしたときに、姑から『ちょっとそれは…』『こうしてほしい』と遠回しに言われても、夫は合理的に判断してはいけない。『お袋の言うことの方が一理ある』と言った瞬間に(関係性が)終わる。わざわざ他人の家に来てくれているのだから、100%妻の立場に立って、姑である自分の母親に対してきちんと壁になるべきだ」
(『ABEMAヒルズ』より)
※ゼネラルリサーチ「帰省」に関するアンケート調査 2019年8月21日~8月23日 1080人にインターネット調査
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