流し打ちの概念を覆すたくましい打球大谷翔平10試合ぶり28号は左投手から逆方向でも打球速度が169.1キロの驚異「あんな伸びるとは」

【MLB】ブルージェイズ3－8エンゼルス（8月28日・日本時間29日／トロント）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場、第4打席に10試合ぶりとなる28号2ランを放つなど4打数3安打2打点と打ちまくった。この1週間は当たりが止まりかけていたが、第1打席でのヒットできっかけを掴んだのか快音を連発し、第4打席にはそれが本物であることを示すかのような完璧な当たり。左投手から逆方向（レフト方向）へ流し打ったにもかかわらず、打球速度は169.1キロをマーク。ファンからも「あんな伸びるとは」と驚きの声が上がるほどだった。

【映像】流し打ちでも打球速度が169.1キロを計測した大谷翔平の28号2ラン

　外角よりのシンカーをうまく捌いたように見えた打球だが、実はとても力強かった。カウント2-2からブルージェイズ・メイザの投じたシンカーは93.7マイル（150.8キロ）を計測。ストレートに近いスピードが出る、いわゆるパワーシンカーだった。すると大谷は強引に引っ張ることもなく、ただし強くスイングしながら的確にミート。打球も弾けるように飛んでいくと、レフト方向へ流し打ちとは思えない強さで伸び続け、そのままスタンドインした。

　大谷は好調時になるほどセンターからレフト方向に力強い打球が飛ぶと言われている。打った瞬間「確信歩き」をするようなホームランはライト方向が多いが、ヒット・ホームランを量産する時には、素直に打ち返す打球が増えるため、左中間のホームランゾーンに対して「大谷エリア」と呼ぶ人もいるほどだ。

　日々、大谷の一挙手一投足に注目している目の肥えたファンにしても、たくましい流し打ちには驚いたようで「シンカーを上手く逆方向に」「あんな伸びるとは」「逆方向に入れちゃうからすごい」「レフト方向にあれはやばいなｗ」「これが入るんだから凄いパワー」というコメントが多く寄せられていた。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）