将棋の永瀬拓矢王座(29)に豊島将之九段(32)が挑戦する、第70期王座戦五番勝負が東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で開幕した。4連覇がかかる永瀬王座に対するのは、2014年以来2度目の王座挑戦となる豊島九段。両者のタイトル戦での対戦は2020年度の叡王戦七番勝負以来2度目で、前回は豊島九段が4勝3敗2持将棋1千日手の死闘を制している。両者がこの舞台でどのような激闘を繰り広げるか、大きな注目が集まっている。
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:5期)、順位戦A級(A級:2期)。タイトルは叡王1期、王座3期の計4期で、棋戦優勝は2回。将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」と呼ばれ、研究量ではプロの中でも1、2を争うと言われている。王座戦は2018年度に中村太地王座(当時)に3-0で勝利。以降、久保利明九段、木村一基九段の挑戦を退けてきた。今期も強敵・豊島九段を挑戦者に迎え、どのような作戦を用意しているか注目だ。
豊島九段は2007年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは通算6期、棋戦優勝は5回。今期の王座戦は近藤誠也七段(26)、丸山忠久九段(51)、木村一基九段(49)、挑戦者決定戦で大橋貴洸六段(29)に勝利して2014年以来2度目の五番勝負に上り詰めた。
両者の公式戦での対戦成績は永瀬王座の10勝、豊島九段の9勝。先勝を飾るのはどちらか。持ち時間は各5時間。振り駒の結果、先手は永瀬王座に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)