将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)が挑戦する、お〜いお茶杯王位戦七番勝負の第5局が9月5日、静岡県牧之原市「平田寺」で対局を開始した。シリーズはこれまでに藤井王位の3勝、豊島九段の1勝。王位が防衛と3連覇を決めるか、カド番の挑戦者が巻き返すか。終盤戦に突入した七番勝負からますます目が離せない。
6月28日に開幕した王位戦七番勝負もいよいよ第5局。本局はタイトル戦初開催の牧之原市に舞台を移して対局が始まった。“お茶どころ”での開催とあり、藤井王位は深緑色の袴、豊島九段は薄緑色の着物と、緑色を基調とする和服姿で臨んでいる。
シリーズは豊島九段の先勝で開幕。第2局からは藤井王位の3連勝で進行中。これまでの4局はすべて「角換わり」の出だしとなっており、本局での戦型選択にも大きな注目が集まっている。
なお、藤井王位は本シリーズの期間中だった7月19日に、20歳の誕生日を迎えた。本局に勝利すれば20代として初のタイトル獲得と、史上最速の獲得タイトル数10期達成となる。一方、挑戦者の豊島九段は、王座戦五番勝負と2つのタイトル戦を渡り歩く。8月31日に行われた開幕戦で永瀬拓矢王座(30)に勝利。王位戦七番勝負はカド番に追い込まれているが、本局でも勢いそのままに、巻き返しの1勝を挙げることができるか期待が寄せられている。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手番は豊島九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)