【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド3-1アーセナル(日本時間9月5日/オールド・トラッフォード)
1億ユーロの移籍金は決して高いものではなかった──。今夏の移籍市場を賑わせたブラジル代表FW・アントニーが、鮮烈ゴールでプレミアリーグデビュー。ベンチで見守ったポルトガル代表FW・ロナウドも思わず立ち上がって拍手を送る素晴らしい一撃だった。
今夏の移籍市場で、マンチェスター・ユナイテッドがトップターゲットにしていたアントニー。アヤックスでテン・ハフ監督から指導を受けていたブラジルの新星に対して、レッドデビルズ(マンチェスター・ユナイテッドの愛称)は、プレミアリーグ史上4番目に高額となる総額1億ユーロ(約137億円)でこの移籍をまとめた。
初のプレミアリーグ挑戦ということもあり、あまりにも移籍金が高いことに懐疑的な見方が多かったが、そういった周りの雑音をプレーで黙らせた。
歓喜の瞬間は35分に訪れた。自陣でボールを持ったデンマーク代表MF・エリクセンの斜めのパスから攻撃がスタートすると、ポルトガル代表MF・B.フェルナンデス、イングランド代表MF・サンチョを経由して、ボックス手前中央のイングランド代表FW・ラッシュフォードへとボールがつながる。
ラッシュフォードはうまく反転して右サイドのスペースを見つけると、相手が足を出すタイミングに合わせてスルーパス。これに反応したアントニーがダイレクトで狙うと、左足でコントロールされたシュートが美しい軌道でゴールへと吸い込まれた。
エンブレムをつかみ、キスをして喜びを示すアントニー。歓喜の輪をつくる仲間たち。大歓声に包まれるスタジアム。最高の場面に、ベンチで戦況を見つめていたロナウドも立ち上がって拍手を贈り、アントニーのメモリアルゴールを祝福した。
ABEMAで解説を務めた戸田和幸氏は、「少し浮かせてGKの脇を抜いている。ボール保持から攻撃で、よく決めたなと思います」と称賛。さらに「(アントニーは)これから素晴らしい活躍を続けると思うのですが、デビュー戦でこれだけのプレーができるのは素晴らしいの一言。移籍金が高いと言われていますが、決してそんなことはないと思う」とも語った。視聴者も「アントニー最高」「アツすぎるゴール」「これはうまい」と絶賛。なかには「ロナウドご満悦で草」といったロナウドに対するコメントも寄せられた。
先制したマンチェスター・Uは60分に同点とされるも、66分、75分にラッシュフォードがネットを揺らして勝利。一方のアーセナルは、開幕からの連勝が5でストップした。(ABEMA/プレミアリーグ)