将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)が挑戦する、お〜いお茶杯王位戦七番勝負は9月6日、静岡県牧之原市の「平田寺」で第5局の対局を行っている。難解な中盤戦で、後手の藤井王位が考慮中。形勢はやや藤井王位優位で午後の戦いへと向かう。
藤井王位にとっては勝てば防衛3連覇、豊島九段にとっては後がない重要な一局。角換わり腰掛け銀の出だしから、豊島九段の攻め、藤井王位の受けで進行した。1日目は藤井王位の手番で指し掛けに。封じ手は攻撃の意思を示す歩の突き捨ての一手だった。
2日目から、藤井王位は続けて積極的な手を選択。戦線拡大を図る歩の進行に、豊島九段は1時間12分の長考で飛車を上がり、歩を払った。ABEMAの中継には、10月開幕の竜王戦への挑戦権を獲得している広瀬章人八段(35)が出演。後手の猛攻に対し、豊島九段が銀を上がる一手を選ぶと「候補のひとつだが、考えてはいなかった。次の一手は注目。藤井王位も決断するには時間が必要だと思う」と話し、この局面で43分を使って昼食休憩に入った。
ABEMAの「SHOGI AI」は、やや藤井王位寄りの数値を表示。終盤戦に向けて両者がどのような構想を描いているか、ますます注目が高まっている。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太王位 かつおづけ丼
豊島将之九段 まきのはらトップメシ(おにぎり)、鶏塩そば(単品)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲豊島将之九段 2時間38分(消費5時間22分)
△藤井聡太王位 2時間29分(消費5時間31分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)