決勝進出へ忍法炸裂!服部慎一郎四段、苦しい将棋も逆転勝利 スコアを1-1のタイに戻す/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム山崎の対戦が9月10日に生放送された。第1局をチーム永瀬が先制して迎えた第2局は、チーム稲葉・服部慎一郎四段(23)が勝利。スコアを1-1に戻した。

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い(生中継中)

 公式戦では全棋士最多の24勝(5敗)、最多の29局で勝率も.828と絶好調の服部四段が、超早指しで苦しみながらも一瞬の切れ味で逆転勝ちを収めた。服部四段の先手番で始まると相矢倉でスタートしたが、斎藤五段は飛車を5筋に振るなど積極的な動きで作戦勝ち。服部四段も「作戦負けの勝負になってしまいました」と苦戦を自覚していた。

 中盤以降も斎藤五段のペースで進んでいったが、服部四段が自ら「忍法が炸裂しました」と言うように粘りが功を奏して逆転。「決め手を与えないように頑張りました」と振り返ると、解説を務めた村中秀史七段(41)も「幻惑の術が出たんですかね」と笑っていた。

 公式戦で15連勝を記録しているが、勝ち続けるには快勝ばかりではなく、劣勢をひっくり返す粘りがあってこそ。前日も対局があった中、疲れを感じさせることなく、第3局にも連投するなど、元気いっぱいの様子を見せていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い
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