筋肉は裏切らない!増田康宏六段が個人無傷の10連勝達成 服部慎一郎四段の“忍法”もまるで通じず/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム山崎の対戦が9月10日に生放送された。チーム稲葉がスコア2-1とリードして迎えた第4局は、チーム永瀬のエース増田康宏六段(24)が、この日2連勝と波に乗っていたチーム稲葉・服部慎一郎四段(23)に快勝。スコアを2-2のタイに戻すとともに、個人では予選から続いている無傷の連勝を「10」に伸ばした。

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い

 今年の大会においては、決勝を待たずして「フィッシャー最強」の座についたと言ってもいいだろう。それほどまでに増田六段の強さが際立った。斎藤明日斗五段(24)、永瀬拓矢王座(30)に連勝し「ニンニン!」と勢いづいていた服部四段が3連投でぶつかってきたが、相矢倉の出だしから「序盤戦で普段やらない作戦を用いてみて、うまく決まりました」というように、早い段階からペースを握った。そこからは派手な一手はないものの、攻めの手を休まず終始圧倒。服部四段の粘りを許さない一気の寄せで、完勝を収めた。

 増田六段には、リーダー永瀬王座から大会中に「部長」というニックネームをつけられたが、筋トレが趣味であることもファンから知られるところ。予選から無傷の10連勝という強さが際立つことに、ファンからは「筋肉は裏切らない」というコメントまで寄せられるほどだった。解説を務めた村中秀史七段(41)も「増田六段の快勝譜。王者の将棋です」と絶賛。この強さ、どこまで続くのか。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い
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