大相撲九月場所>◇初日◇11日◇東京・両国国技館

 大相撲秋場所が幕を開け、ひとり横綱の照ノ富士(伊勢ヶ濱)が順調に白星スタートを切った。

 2場所ぶりの優勝を狙う照ノ富士を軸に、貴景勝(常盤山)、正代(時津風)、御嶽海(出羽海)の3大関らが続く、賜杯レースは混戦必至の様相だ。先場所初優勝を飾った小結・逸ノ城(湊)も活躍が期待される。なお、今場所は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として同会場開催だった5月の夏場所と同じく、観客上限は約87%の9265人に設定された。

 照ノ富士は小結・霧馬山(陸奥)相手に熱戦となり、形を作られる場面もあったが、最後は寄り切りで下した。ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「横綱、状態としては今場所あまり良くないですね」と指摘しつつ、「ただ横綱が強いのはあれだけ大きい体であれだけ腰を落とせるということ。ああなると動かすのは難しいし、あとは落ち着いてゆっくり出ていくだけですから。結果的に霧馬山は攻めきれなかったですね」とコメントしていた。

 かど番大関の御嶽海は気迫の相撲で前頭筆頭・翠富士(伊勢ヶ濱)を圧倒し、押し出しで下した。正代は業師の前頭筆頭・翔猿(追手風)相手に危なげない相撲で初日を飾り、コメント欄は「まさよガール歓喜」「吹っ切れましたね」など盛り上がりを見せた。貴景勝と逸ノ城の注目の取り組みは、逸ノ城が強い相撲で貴景勝を押し出した。
(ABEMA『大相撲チャンネル』)

大相撲LIVE 九月場所(幕内)2日目
大相撲LIVE 九月場所(幕内)2日目
大相撲LIVE 九月場所(幕内)2日目

大相撲秋場所初日、横綱・照ノ富士は白星発進 正代も大関の強さでファン魅了