大相撲九月場所>◇二日目◇12日◇東京・両国国技館

 大相撲秋場所は二日目にして波乱の展開。横綱・大関で全勝は早くもかど番大関の御嶽海(出羽海)だけとなった。

 横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)は、前頭筆頭・翔猿(追手風)に金星を配給。照ノ富士は機を伺いながら相撲を展開するも、最後は翔猿に上手く中に入られ、寄り切りで敗れた。翔猿の勝利が決まると、館内は大きな拍手が鳴り響いた。

 この取り組みを受け、ABEMAで解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は「照ノ富士は慌てると良くないと思ってじっくり見ていったんですけど、翔猿の牽制が上手かったです」「照ノ富士は最後足がもつれて、そこにスポッと入りましたね。翔猿の粘り勝ちです」と勝因を分析していた。

 白星スタートを切った大関・正代(時津風)は、小結・霧馬山(陸奥)と熱戦を繰り広げるも、寄り切りで逆転負け。芝田山親方は「正代も思い切っていきましたけど、霧馬山はやはり粘り・渋とさがありました」と解説しつつ、「簡単に言うと正代は楽して勝とうとしましたね。やっぱり大関・横綱は悪い体勢になっても、じっくりと構えて自分の体勢に持っていくことが大切です。安易に勝ちにいってはダメ。冷静さを持つ事で成績の安定感が生まれます」と指摘した。

 なお、御嶽海(出羽海)は先場所優勝の小結・逸ノ城(湊)を押し出しで下した。大関・貴景勝(常盤山)は前頭筆頭・翠富士(伊勢ヶ濱)を叩き込みで破り、初白星。
(ABEMA『大相撲チャンネル』)

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大相撲秋場所2日目、照ノ富士が黒星の波乱 正代の逆転負けに芝田山親方「大関・横綱は安易に勝ちにいってはダメ」と指摘