デビューイヤーは「もう最悪。落ちるところまで落ちた」本田朋広、去年のマイナスを倍返し宣言「自分で自分を追い込む」/麻雀・Mリーグ
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 「北陸の役満プリンス」と呼ばれる男の笑顔が見られたのは昨期、ほんの数回だった。TEAM雷電・本田朋広のデビューイヤーは、個人で32人中29位、▲307.8と完敗した。「いやもう、最悪でした」と苦笑いするしかないシーズンは、新たな舞台の難しさ、団体戦の難しさが骨身にしみた。長いオフシーズン、心に決めたのは「自分で自分を追い込む」こと。目指すは昨期のマイナス分を全て取り返し、さらにはプラスポイントも稼いでくる倍返しだ。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

-苦しい1年目となりましたが、ご自身で振り返っていかがでしたか。

 いやもう、最悪でした(笑)。結果が出せず、自団体でも結果が残せず、たまたまですけど1年前、2年前というのがよかったので、その反動がすごかった。落ちるところまで落ちたなという感じでしたね。

Mリーグに入る前と入った後、イメージとの違いはありましたか。

 全然違いましたね。一番に思ったのがチーム戦であるということ。「チーム戦だけど個人戦だよ」というような話もいっぱい聞いていましたが、自分はそうは思わなくて、チームでやる以上はチーム戦だなと感じました。一打一打、チームとしてこれは合っているのかな、間違っているのかなというところも多かったです。

 説明しづらいですけど、 麻雀に対して入り込みづらかったというところもありました。たくさん考えているのに失敗したし。やっぱり入り込んでる方が自分の麻雀をしっかり打ち切れました。それがチーム戦の面白さなのかもしれないですけどね。

-先輩方たちからは「もっと自分の道を行ったらいい」というような言葉もありました。

 そうですね。去年は失敗しているので、今年は自分の思うようにやった方が、最終的にチームにポイントを持ち帰れたりとか、結果にはつながると思います。

-昨年はいい思いができませんでしたね。

 全くしてないです(笑)。いっぱい叩かれてメンタルもガタガタでした。いろいろな人が心配してくれるじゃないですか。ああした方がいいんじゃないかとか、心配されればされるほど申し訳なく感じました。自分が何か言われることには傷ついてはいないんですが、雷電のこととか、自分以外のことが責められるのは本当にメンタルに来ます。悔しさが倍増しましたね。自分個人として「今年は下手くそだったね」と言われた方が気持ちはいいです。

-悔しさだらけの中、次のシーズンへの思いはどんなものがありますか。

 自分の力を出すというか、チームがこうだからこうしてみようかとか、正直そんなことを言っているレベルじゃないんですよ。レベルじゃないのに、それをやろうと思って失敗しちゃった。自分の麻雀をもう一回やり直して、後悔したくないです。自分の麻雀を認められてMリーグに入れた、雷電に入ることができたので、どんな麻雀を打っていたのか、それをもう一回を思い出して準備をしています。

-チームメイトで先輩の瀬戸熊直樹さんはオフシーズン、絶好調です。

 出る大会、だいたい調子がいいと言ったらおかしいですけど、強いんですよ。瀬戸熊さんは自分が強くて調子がいい時はアドバイスをいっぱいしてくれるんですけど、自分が結果を出していないとアドバイスが減ったりするんで、僕にとっては活躍してくれることは嬉しいですし、いい刺激をもらえます。

-オフシーズンで取り組んだ練習などがあれば教えてください。

 どのチームも一緒だと思うんですけども、Mリーグのルールを打ち込むことですね。自団体の方と打つ時は自団体寄りになってしまうので、Mリーグルールの練習としては少なかったんですよ。去年東京に出てきて、こっちで練習する人が少なかったですし。友達も当然少ないので(笑)。去年は全然Mリーグの練習とかせずに臨んでいました。今はちょっとずつ練習する人を増やしていって、いろいろ人から意見をいただいています。(相手は)堀慎吾さんとか勝又健志さん、村上淳さんとかですね。

-Mリーグに新しい選手が3人入ってきました。注目している選手はいますか。

 実は対戦経験は少なくて、半荘1回か2回は当たったかな、という程度です。でもやっぱりあれだけ有名な方々ですし、見る限りは隙もない。3人とも同じような選手と言ってしまうと失礼なんですけども、本当に手堅い3人という気がします。エンタメ的要素もいっぱい持ってる方だと思うんですけど、麻雀の強い3人を集めてきたなという感じです。

 当たるのは楽しみではないです(笑)。楽しみはありますけど、今年の自分は結果が大事なので、チームメイトの方は「結果が全てじゃないよ」と言ってくれるんですけど、やっぱり僕は結果を出したいですし、結果でチームメイトの期待に応えたいです。

-今期の具体的な目標はありますか。

 まずはどんな形であれファイナルに進出したいです。個人としては去年のマイナスは返済して、その返済をしてもプラスを残せるぐらいの成績が欲しいです。去年は▲300ポイント近くも負けたので、+300ポイント以上を目標にしたいですね。簡単に言えるような舞台じゃないんですけど、自分で自分を追い込みながらやろうと思っています。

-友達を作るのは苦手なんですか。

 友達マジでいないんですよ(笑)。あんまり話しかけないし。話しかけられないように近寄りもしないので、なおさらだと思うんですけどね。でも難しいですよ、Mリーグの選手はみんな恐ろしいですから。みんな練習と言いながら相手のデータを取っている人もいるので(笑)。今年はもう負けたら終わり、それくらいの気持ちで、失うものはないという気持ちで自分を貫きたいです。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり
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Mリーグ 配信情報まとめ
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