「北陸の役満プリンス」と呼ばれる男の笑顔が見られたのは昨期、ほんの数回だった。TEAM雷電・本田朋広のデビューイヤーは、個人で32人中29位、▲307.8と完敗した。「いやもう、最悪でした」と苦笑いするしかないシーズンは、新たな舞台の難しさ、団体戦の難しさが骨身にしみた。長いオフシーズン、心に決めたのは「自分で自分を追い込む」こと。目指すは昨期のマイナス分を全て取り返し、さらにはプラスポイントも稼いでくる倍返しだ。