鈴木たろう、目標は2年連続で4着回避率1位?「ネタですよ」と笑う裏側で目指すMVPとの二冠奪取/麻雀・Mリーグ
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 笑顔の裏には、虎視眈々と個人二冠、そしてチーム2度目の優勝に照準を定めていた。赤坂ドリブンズは昨期、レギュラーシーズン7位で敗退。今季はファイナルシリーズに残らなければ、チーム構成を変更しなくてはいけない。そんな土俵際でも、鈴木たろう(最高位戦)の笑顔は変わらない。今期の目標に、昨年同様に4着回避率1位を挙げつつ「ネタですよ」とニヤリ。ただ、4着回避率のタイトルを獲得した時は、同時に個人スコアトップ、つまりMVPに輝いているはずと自信をのぞかせた。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

-昨期の戦いぶりをご自身で振り返ってください。

 なんか行けそうな感じはしていたんですけど結局、結果はあまり振るわなかったですね、まあ、勝てないといつもそう思っちゃうんでしょうけど。

-チームではなかなか上位で落ち着く時期が長く続かないです。

 なんだかすぐに下に行っちゃうんですよね。ちょっと上がってきても、またすぐ下に行っちゃう。もともとみんな、負けるのは慣れてるんで(笑)。やっぱり麻雀は理不尽に感じることが多いゲームではあるんです。その不遇が続くこともみんな経験しているし慣れているんで、そんなに負けたことに対して落ち込むことはないです。ただ、この大きな舞台で結果が出せないもどかしさは感じているので、そこをなんとかしないといけないと思っています。

-試合後のインタビュー、トップ時とラス時で表情が大きく異なっている印象があります。

 僕、トップ以外でも全然、インタビューされたいんですよ。負けて悔しそうなのは、わざとやってます(笑)。笑っちゃいけないから。負けてヘラヘラしてるのは、僕が嫌いなんです。負けた時は内心、そんなに落ち込んでないけど、厳しい態度はしておかないといけないです。

-ファンからは、もともと朗らかなタイプに思われいるようです。

 実はそんなことないんですけどね。麻雀の質を見てもらえればわかると思うんですけど、気性が一番荒いのは僕じゃないかっていうくらい。麻雀は結構、性格が出るんで。押しが強い人は結構、ヤンチャな人が多いですね。

-強気で独自の選択も性格から来るものですか。

 そういう意味では強気だし、あんまり恐れないというか。自信もあるからだと思うんですけどね。

-今期は3人、新たな選手が加わりました。印象はいかがでしょう。

 怖いですね。新規参入選手は、僕が個人的に評価してる選手が多いので。(KADOKAWAサクラナイツの)渋川難波は解説を聞いてもらえればわかると思いますが、いろいろな引き出しがあるんですよ。みんなの思考を読み取れるということは、それだけ実戦ができるということ。それだけの雀力はあるということですよね。解説を聞くだけで強いのがわかっちゃうなって気がします。

-解説が上手な人は実際に打っても強いですか。

 選択肢を持ってないと解説はできないじゃないですか。理由がわからないから。持っていなければ「え!?そんな選択肢ないでしょ!」と逆に思っちゃったりするんです。だから渋川が選択のメリット・デメリットを分かるということは、自分はその選択肢を持っている、使えるということ。解説は人の雀力がある程度、わかりますね。その引き出しを、実際にどこで使うのかも難しいんです。使う場所を間違うと、あんまりよくないので。でも、そういう選択肢を持ってると、雀力の裏付けにはなると思います。

-U-NEXT Piratesの鈴木優選手、仲林圭選手の2人はいかがでしょう。

 優くんは最高位だし、仲林はもともと協会で戦っていたので強いのは知っています。2人とも僕はまあまあ知っているんです。3人とも同じくらい強いと思っています。

-パイレーツは、だいぶチームのイメージが変わりそうです。

 そうですね。パイレーツはたぶん、見ている方のイメージが変わるんじゃないですかね。選手がチームカラーを決めるみたいな。チームカラーに選手が合わせるわけじゃないんで、カラーも変わるような気がしますね。

-昨期はシーズン前に4着回避率1位を狙うと言っていました。

 ネタですけどね(笑)。でも今年もそうですね。もう一回、4着回避率と言いながら、そこは狙わないんですよ。つまり4着回避率を取った時には、たぶんMVPも取ってるんですよ。そういう気持ちですね。それが僕の打ち方です。実際、僕がリーグ戦で勝った時って、ラス回避は狙ってないけど、ラスは全然、取っていないんですよ。

-今年のチームとしての戦い方はどうなりますか。

 今年はファイナルに行かないと、規定でメンバーを変えなきゃいけないんで、なんとかそれを逃れようというか、優勝を目指していれば逃れられるかなと思います。

-昨期、U-NEXT Piratesが同じ状況で戦っていました。大変そうに見えたことはありましたか。

 ありますよ。やっぱり選手は、そこが一番大事ですよね。舞台にいないと勝てないじゃないですか。この舞台に残ることは大事なこと。ただ選手としてそれを目指すのは違って、チームにどれだけ貢献するかが、選手としてやるべきことです。チームにポイントで貢献して、優勝したいですね。

Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

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Mリーグ 配信情報まとめ
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