去った2人、入った2人のために 小林剛の肩にかかる責任感と密かに狙う個人記録/麻雀・Mリーグ
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 去った2人のために、入った2人のために。U-NEXT Piratesの“船長”小林剛(麻将連合)の肩には、大きな責任感がのしかかっている。昨期、チームはセミファイナルシリーズで敗退し、2年連続でファイナルシリーズ進出ならず。規定によりメンバーの入れ替えを行うことになり、1年目から参戦していた朝倉康心、石橋伸洋(ともに最高位戦)がチームを離れることになった。代わって、ドラフト会議では鈴木優(最高位戦)、仲林圭(協会)が指名され、新たな仲間に加わった。「同じだけファンの方に納得してもらうために、ボロ負けはできないなと思いますね」。新生パイレーツを背負うリーダーは、チームを引っ張るとともに、密かに狙う個人記録があった。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

Mリーグで5年目のシーズンを迎えます。今の心境をお願いします。

 (メンバーが)2人変わってどうなるかなという不安と楽しみと両方ですね。前の2人は昔から知っていて散々麻雀について語り合った仲だったんですが、今回の2人は強いのは知ってるけどもそこまでお互いのことをわかっていないと思うので。彼らから学ぶこともたくさんあるので、シーズンが始まってからもお互い吸収していけばいい結果になると思いたいですね。理屈を追求して、正解を探していくというのは(メンバーが変わっても)一緒なんですが、麻雀は正解がわかりにくいところがあって、そうすると結局どっちが正解かわからないところでぶつかるんですが、今のメンツの方が意見が分かれるかな。「こんな選択があるんだ」というのはお互いにあると思うんで、それをよく吸収しながら、みんなでバランスを取っていければ、いい結果になると思います。戦いながら味方を知る年になりますね。

-朝倉康心さん、石橋伸洋さんの2人がいなくなった寂しさは今でもありますか。

 それはありますね。この4人でずっと勝って行こうというつもりで、僕も技術を全部伝えるつもりで話もしてきたし、お互いそういうつもりはあったと思うので。自分たちの勝利のために全部の技術を共有して頑張ってきたつもりだったので、それがなくなったのがすごく残念ですね。

-2人とは、その後連絡は。

 連絡は取っていないですが、会ったら仲良く話しますよ。それぞれ頑張っている話も聞いていますし。さすがに負けた直後は、集まって麻雀の練習をしようという雰囲気にはなりませんでしたが。前からのパイレーツが好きだったというファンの方の声をたくさん聞くので、もし負けたら「変えなければよかった、前の2人だったら勝てたのに」と言われちゃうこともあると思います。そうなると鈴木優さん、仲林圭さんが責任を感じてしまいます。そうなっちゃいけないので、変えてよかったまでは言われなくていいので、同じだけファンの方に納得してもらうために、ボロ負けはできないなと思いますね。前のチームも今のチームもいいなと思われたいです。まだあの2人の個性がファンの方に伝わっていないと思うので、今後いろんな声は出てくると思います。

-パイレーツは路上感想戦なども積極的にやってきました。

 今年も9月後半から何かやっていくと思います。2人とも麻雀の技術はしっかりしているし伝える力もあると思うので、そこは期待してほしいですね。

-5年目を迎えてリーグ戦を戦う、チームで戦うための戦略、戦術は見つかりましたか。

 視聴者の方の目を気にしすぎないことですね。やっぱりみんなかっこつけちゃう人が多いんですよ。こういうと悪口に聞こえますけど、普通以上のことをしようとして失敗するということを、みんなやってるんですよね。後で見ると何でこれを切ったんだろうという牌もあるんですよね。それは僕だけじゃなく全選手あると思うので。ファンの方に見ていただいている意識はあるんですが、麻雀は人目を気にせず好きなようにやればいいと思いますね。何とかして正解を出そうと思いすぎて、たとえば「絶対振り込まないようにする」と思ってしまうと、当然押すべき牌すら押せなくなっちゃったりするんですよね。何とかしなきゃという気持ちが出てきて失敗してしまいます。

-では一番「自分らしく」打てる人は誰になりますか。

 うーん、僕じゃないですか(笑)。僕か堀慎吾さんぐらいですね。

-昨季、大活躍した瑞原明奈さんがチームには残りました。

 本当にもう1人だけの古い仲間です。残されてからの方が距離が縮まりました。ちょっと変な表現ですが(笑)。協力してやっていかなければという結びつきは強くなったと思いますね。あとは、リーグ1年目からいるのがチームでは僕だけになりました。他のチームは2人以上残っている。5年目にして1人になっちゃったなという気持ちがあります。当時あったことを伝えていかなければなと思います。

-5年目を迎える中でMリーグ全体に感じる変化などはありますか。

 試合中の作法は1年目にすごく厳しく言われましたが、それ以降は任されています。ちゃんと伝えなければいけないなと思いますね。1年目はとにかく新しい視聴者を作るために解説がわかりやすく伝えていたのに、最近はいかに細かい技術を伝えることばかりを重視してしまっている人が増えている。5年目でも、新しい視聴者がいることは今でも一緒だと思います。

-試合後のインタビューでも細かい質問もあります。

 一部の人に伝わっていけばいいかというぐらいの細かいものもあるし、選手が楽しそうにしゃべっている、それだけで伝わるものもあると思います。あとは(リポーターの)松本圭世さんの麻雀力がすごく上がっています。数年前から比べると質問が的確でありがたいですね。視聴者の視線も持ってくれているので、視聴者が気になっているであろうところを聞いてくれるので、そこに対して難しすぎない言葉で答えていきたいです。

-最後に今期の目標を改めてお願いします。

 チームとしては優勝することしか考えていないですね。個人は何ポイントで、とかはないんですが、結果的にこうなればいいなというのがあります。4年間の通算ポイントを勝手に気にしていて、レギュラーシーズンとセミファイナル、ファイナルを全部合わせると、多井隆晴さんが1位で僕が7000点差で2位なんですよね。3番目には堀さんがすぐ迫ってきているんですが。その通算成績が、シーズンが終わる頃には多井さんの上にいっていればいいなと。そうなればチームもよくなっていくと思います。最近はそういうデータを出してくれる人がすごく増えています。一般の方が趣味でデータを取ってくれるんですが。優勝が目的なので結果的にいいデータになっていればいいなという気持ちです。終わってみれば通算成績も1位になればいいなと思っています。

◆Mリーグ 全ステージ合算ポイント上位3選手

1位 多井隆晴(渋谷ABEMAS) 141試合 +747.6
2位 小林剛(U-NEXT Pirates) 131試合 +740.1
3位 堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ) 78試合 +677.4

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり
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