高宮まり、気の使い過ぎから“卒業宣言”「私はこうしたい、をもっと大事にしたい」/麻雀・Mリーグ
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 心優しき女性Mリーガーは、もう少しだけわがままに生きることにした。KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)は、美貌とスタイル、攻撃的な麻雀でプロデビューからすぐに人気雀士の仲間入りを果たしたが、周囲に気を使う性格も支持されている。ただ、強豪が揃うMリーグという舞台にあって、気の使い過ぎはマイナスに働くこともある。「私はこうしたい、というのをもっと大事にしたいと思います」と、戦いの場でも、それ以外の場でも、自分の思うように動くことにした。今年の高宮は今までで最も自由奔放だ。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

-まもなく開幕を迎えます。例年と比べて、今年の心境はいかがですか。

 今年は結構、違うかもしれませんね。なんて言うんですか、去年も前向きだったと思うんですけど、試合がもう少し楽しみというか、前向きっていうか。今まで毎年目指していたことが、今少しずつですけど形にできているという実感があるので、それが自分の中でいい効果、いい作用があって、ポジティブな感じです。

-麻雀のスタイルチェンジの成果が出せるという意味ですか。

 練習とか今ある試合では、結構できていると思うんですけど、Mリーグではまだこれからじゃないですか。だから、自分がどういう風にできるのか、やれるのか。今までは「きっとやれるに違いない」みたいな、おまじないみたいな感じだったんですけど、今年はもう少し実感を持って、試合やシーズンを迎えられるような感じです。

-具体的にはどのあたりに変化が出ていますか。

 去年のシーズン中からも結構やっていたんですけど、時間が空いたのでみっちり練習できています。練習の仕方が全く変わっています。ちょっと不安定な感じが強かったんですけど、じっくり練習していくうちに、少しずつですけど、不安定さが自分の中ではなくなっています。

-押し引きのバランスでしょうか。

 そうですね。判断をする時に、その判断が「押したいから押す」「攻めた方が強いと思う」みたいなふんわりしたものじゃなくて、自分なりの理由をたくさん見つけられるようになってきています。判断の拠りどころが多様になったっていうんですかね。選べること、知っていることが増えた分、どう選んでいいかわからなく悩んでしまうことが、去年はすごく多かったです。あるものの中から選ぶ力がついたかなと思います。

-昨シーズン、メンバーが2人入れ替わっての戦いでした。振り返っていかがでしたか。

 大先輩の前原雄大さん、藤崎智さんがすごく優しい方ですし、それはそれでチームの雰囲気がよかったなと思います。昨年はフレッシュになったけど、やっぱり最初は気を使っていましたね。1年経ってみて、お互いに変に気を使わなくなってきたんじゃないかという気はします。私が思っているだけかもしれないですけど。

-高宮さんが気を使うとどうなるんですか。

 全然、しゃべれなくなっちゃいますね。すごくぎこちない(笑)。もともと感情があまり豊かじゃないので、あまり「ワーッ」とかやらないんですよ。やっぱり言葉って難しいじゃないですか。ほんのちょっと何か言っただけで、人を傷つけちゃったりしたら嫌だな、みたいな。友だちとかだったら大丈夫なんですけど、知らない人だと気になっちゃったりはしますので。仲良くなると、ある程度は大丈夫なんだなというのがわかるじゃないですか。もう少し楽に過ごせるようになったと思います。滝沢さんも伊達さんも気を使っていた部分があるんですが、そういうものも薄まってきたんじゃないかなって、私は勝手に思っていますね。

-昨期のレギュラーシーズンの終盤、高宮さんが出てきて勝つとチームがすごく盛り上がるということがありました。

 不思議ですよね(笑)。私としては「ここは落とせないぞ」という試合の時は、余計なことを考えないで済むのが、よく働いているかもしれないですね。たとえば逆に、ちょっとポイントを持っている時とかだと、できればトップを取りたいけど、ラスでもそこまで痛くないみたいな時の方が「あれ?」みたいな。私はトップを目指したいけど、ポイントを減らさないのも大事かも、みたいな感じで迷っちゃうことが多いですね。今年は、自分なりの改善策は見つけてきたつもりなんです。

-昨期、前原さんと藤崎さんが控室を訪れるという様子もありました。

 藤崎さんは解説もやっていらっしゃるので、もしかしたら「あんまり肩入れできないのかな」なんていう気持ちもあるんですけど、でもやっぱり、あったかい空気感は続いていったらいいなと思います。前原さんも、体調的にしんどくなかったら、また、どんどん来ていただきたいなと思います。アドバイスはあまりないですね。技術的なこととかより「頑張っておいで」と、精神的に温かく励ましてくれるような感じですね。今でもファミリーな感じでいてくれているのがうれしいです。そうすると、また迷いが途切れるというか「今日はやんなきゃいけないな」みたいな気持ちになれますから。

-Mリーグに新たに3人の選手が参戦してきました。

 仲林圭さんだけ、前から割と交友はありましたね。そんなにマメではないんですけど。渋川難波さんと鈴木優さんは、そんなにお話をしたことがないです。本当に知らない人が苦手というか、また緊張しちゃうかもしれないですね。でも、思ったんです。変に気をつかっちゃうというか、勝手に余計な前置きをしちゃうというか、そういう私はもうやめようと。自分で自分が嫌だったので、そういうのは卒業する予定です。「知らん」と(笑)。

 みんな大人だから、そんなに気を使う必要もないですよね。チームももちろんですし、チームじゃなくても知らない人に対して、全体的にそうだなと思えたので。もう今年は、もっと自然体でいられたらと思います。

-そうなると、高宮さんはどんなことをして気にしないようにするんですか。

 私はただ、ぼーっとしてますね。気が向いたら話したり話さなかったり。ぼんやり何を考えるわけでもなく、素の感じでいられるようにしたいです。無言もいやじゃないですし。

-普段の人付き合いから、それが楽なんですか。

 楽ですね。気を使われると私も気を使っちゃうので。壁のない人のほうが仲よくなりやすいかもしれないです。感情豊かなのがそのまま出たりだとか、臆せず話すとか。たとえば岡田紗佳さんは、思ったことを割とはっきり言うタイプじゃないですか。だから楽なんですよ。丸山奏子ちゃんとかも「まりさん、おはよ~」みたいな砕けた感じで来てくれるので、結構すんなり仲良くなりました。私は結構、先輩方に仲良くしていただくことが多いんですけど、お姉さん方って、年下の私に対してそんなに気を使わないので私も仲良くなりやすいのかなと思いましたね。伊達選手とかも割と感情豊かじゃないですか。そのまま感情が出る感じなので、気を使わなくていいやという気持ちになれたかもしれないですね。

-いろいろな意味で、今年は鈍感なことがテーマですか。

 「自分力」みたいな。「鈍感力」という言葉が流行りましたけど、私はこうしたいみたいなのをもっと大事にしてもいいんじゃないかなと思って過ごしたいと思います。

-最後に今期の目標をお願いします。

 去年、この時期に+300ポイントって言っちゃったんですよね。そうしたら妙にその数字を意識しちゃいました。今年はその時その時、よりよい結果を持って帰ることに集中したいなと思います。とにかく、自分でやれたなって思える瞬間を増やしたいですね。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり
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