服部慎一郎四段、圧巻の3連勝!敵将・斎藤慎太郎八段を破りチーム初優勝に前進/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」本戦トーナメント決勝戦、チーム稲葉とチーム斎藤の対戦が9月24日に生放送された。チーム稲葉の2連勝で迎えた第3局は、服部慎一郎四段(23)が三連投。相手リーダーの斎藤慎太郎八段(29)を破り、圧巻の3連勝でチーム初優勝に大きく近づいた。

【中継】初優勝を手にするのは?チーム稲葉VSチーム斎藤 決勝戦

 両者にとって負けられない一戦となった本局は、第1局に続き先手の服部四段が得意戦法の矢倉を志向した。チームの勝ち頭・服部四段にとっては、3局目にして最後の登板。「2局目を勝った時に三連投になると思っていた。これが今期のABEMAトーナメントで最後の将棋になる。自分らしく悔いのない将棋が指したい」と強いまなざしで対局室へ向かった。一方、早くも窮地に立たされいるチーム斎藤は、「まずは勢いを止めないと」と自ら出。「(23日に)結婚してから最初の将棋。ますます頑張ろうという気持ちになっている」と愛妻へ勝利を誓っていた。

 研究会仲間の両者は、今年7月の公式戦で激突。服部四段が勝利し、成長を披露していた。互いに譲らず、一進一退の攻防戦に。激しいたたき合いとなった終盤戦では、斎藤八段にチャンスが巡ってきた局面もあった。しかし秒読みに追われ、追い上げには至らず。最後は服部四段が即詰みに討ち取り、圧巻の3連勝を飾った。

 解説の森内俊之九段(51)は「強い。見事な活躍でした」と服部四段を絶賛。見事三連投3連勝で仕事を終えた若きエースは、「無我夢中で指していた。自分の出番は終わったのでホッとしているが、チーム戦は終わっていない。全力で応援したい」と晴れやかな笑顔を見せていた。

 一方、大ピンチとなった斎藤八段は「三連投、3連勝を許してしまったのはさすがにまずい」と苦しい表情だった。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第5回ABEMAトーナメント 本戦トーナメント 決勝戦 チーム稲葉VSチーム斎藤
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