<大相撲九月場所>◇十四日目◇24日◇東京・両国国技館
この日の幕内取組中、制限時間になると、客席から手拍子が起きる場面が何度かあった。これを受け、放送席に座った元NHKの藤井康生アナウンサーは「大相撲の応援で手拍子は私はあまり好きではありません」「手拍子は止めてください」と苦言を呈する場面があった。
藤井アナは60歳定年後の再雇用期間を終え、今年1月末でNHKを退局。2月1日からフリーになり、大相撲三月場所からABEMAの実況席に座っている。NHKでは長年、大相撲の実況などに取り組んでいて、同じく解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏の現役時代の取組もアナウンスしていた。
そんな藤井アナは前頭二枚目・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)と、前頭五枚目・佐田の海(境川)の取組で、制限時間になり客席から手拍子が起きると、「大相撲の応援で手拍子はあまり好きではありません」とはっきり考えを示した。これに視聴者も「手拍子やめろ」「変な拍手やめなよマジで」と反応した。
また、前頭四枚目・高安(田子ノ浦)が負ければ、前頭三枚目・玉鷲(片男波)の優勝が決まるという緊迫した取組前の場面でも、客席からは手拍子が。これに対し、藤井アナは「手拍子はやめてください」と訴えた。
コロナ禍の開催では、来場者がお気に入りの力士の名前が記されたタオルを掲げ、エールを送ることが通例となっているが、藤井アナは「今はコロナで声を出さないで応援となっていますが、今場所は声を出す人がいます」とも指摘。それから「声を出さないというのを守っている人がいますので、(全員が)ぜひ守って欲しいと思います」と呼びかけた。
取組前の手拍子に不快感を露わにする相撲ファンも多数。「手拍子で応援されたら土俵上の力士が集中出来ないと思う」「相撲の立会いの時に手拍子するっていったい何? 絶対やめてほしい」「迷惑な手拍子!」など憤る声がネット上に寄せられている。(ABEMA/大相撲チャンネルより)




