勝てば初めての殊勲賞の大事な一番ーー。前頭筆頭・翔猿(追手風)が、前頭十枚目・隆の勝(常盤山)を押し出しで下し、勝利した瞬間、思わず感情を露わにする場面があった。
立ち合い直後から激しい押し合いを繰り広げた翔猿と隆の勝。翔猿は勝機をつかむように、積極的に前に出ていき、足蹴を繰り出すなど、隆の勝にペースを握らさず、最後は押し出しで下した。迫力の相撲に国技館は熱気に包まれた。
ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「翔猿は手の出し方が今場所は良かった。小さく出すことで、自分の感覚を取っていました」「常に下・内側から手を出して重心も崩れない。今日も相手が嫌がるタイミングで翔猿は出て行ってましたね」と勝因を分析していた。
勝利した直後、喜びの感情を露わにした翔猿の姿には「吠えた」「いい顔だ」「うれしそうな顔ww」「いい笑顔」などの反響が寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)